脳疲労と心臓発作の再発を防止するためにやってみたこと

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私の心臓発作の原因は生活習慣病ではなく、脳疲労による自律神経失調(過労死の一歩手前)ではないかと推測しました。再発したら次は助からないかも、という不安から再発防止対策を検討しました。

元々不規則な生活はしていませんでしたし、生活習慣病と診断もされなかったため、どうすればいいでしょうか?これ以上「規則正しい生活をしましょう」と言われるのは、私のケースでは受け入れられません。

そこでこの記事では、今の自分に必要とされる再発防止策の紹介と、実践してみた結果をまとめました。特に食事の部分については私の体験談をできるだけ細かく書きました。

前回の内容:私の心臓発作の原因は脳疲労からくる自律神経失調?

関連記事(事の発端):心臓発作で倒れたけど心臓は悪くなかったおはなし

鶏胸肉による栄養補給を始めた

なぜ鶏の胸肉なのか

前回の記事にて、活性酸素が脳内で悪さをしていることが脳疲労を招き、心臓発作まで発展したのではないか?という推測をしました。まずはこの活性酸素を無毒化できないかを検討しました。その方法について、医師の本から引用させていただきます。

イミダペプチドという名称は、初めて耳にする人もいるでしょう。実は、我々が日常的に食べている食品に多く含まれてる成分です。何に含まれているかというと、それは、鶏の胸肉です。

梶本修身 『すべての疲労は脳が原因』 集英社新書 (2016) kindle版位置No.1188付近より

イミダペプチドをどれくらい摂取すれば抗疲労効果があるのかについては、数々の実験結果から、「脳内で持続的に酸化ストレスを減らして、抗疲労効果を発揮し続けるには、1日あたり200mgのイミダペプチドをとるのが有効である。最低2週間ほどとり続けると抗疲労効果が現れる」ということが明らかになっています。

梶本修身 『すべての疲労は脳が原因』 集英社新書 (2016) kindle版位置No.1248付近より

医学的な説明は書籍に譲りますのでポイントだけ説明します。活性酸素を無毒化するには「イミダペプチド」という成分が必要で、もっとも効率的に摂取できる食品が「鶏胸肉」と梶本先生は説明しています。牛肉や豚肉にも含まれているものの、効率的な摂取という意味では鶏胸肉が一番とのことです。

鶏胸肉は安価で、しかも幸いなことにスーパーが自宅の近くにあり入手しやすい環境にあります。ダメもとで鶏胸肉の継続的な摂取を始めてみました。

継続的摂取してみた体験談

一部のウェブ記事にて「鶏胸肉の摂取後1時間でパワーがみなぎってきた」などといった記述を見つけました。私の体験上、摂取後1時間で回復などあり得ません。このような記述(オーバートーク)は法律に抵触する恐れがありますし、そのような劇的な改善はむしろ危険です。

私もこの記事で効能を書くことにはリスクがあります。しかし、私の肉体で試した結果、少なくとも1ヶ月以上の継続的な摂取が必要でした。そのため、ここで紹介する私の体験談はオーバートークにならないだろうと判断して公開することにしました。

鶏胸肉のシリコンスチーマーでの調理例

私は自炊をした経験がほとんどなく料理を作るのが大変でした。私が実際に食べた鶏胸肉料理とレシピについては別の記事で紹介させていただきます。

朝食と夕食に鶏胸肉100gずつ食事に取入れ、1日200gの摂取を毎日つづけました。お酒は控えましたが、それ以外に食事制限はありません。通常のバランスの取れた食事に鶏胸肉を追加したイメージです。

下図に示すカレンダーにて、心臓発作発生から鶏胸肉を入れた食事の開始とその後をまとめました。その後の職場復帰したときの私の経験をできるだけ細かく記録にとりました。客観的な指標ではないものの、どのように改善していったのかが伝われば幸いです。

発作発生から職場復帰後までの体調記録

1日目(出勤初日) 通勤はできたが、自分のデスクに着席した途端疲れで動けず、力も入らず。昼休みに散歩はできたものの、夕方には首筋から肩・背筋にかけて筋肉が緊張する感覚があった。職場の人たちには「大丈夫だった?」と声をかけてもらえ、無理しないように仕事量をセーブしてもよいと了承してくれた。帰宅後ソファで15分以上休息をとらないと動けないくらいしんどかった。

2日目 初日よりも作業はできたが、仕事で立ち話が長くなるとフラフラになり着席する必要があった。夕方に背筋が張ることはなかったが、替わりに腕が張る感じだった(心臓発作の再発で不安になった)。初日同様、帰宅後はすぐにソファで横になり15分以上休息をとらないと動けなかった。

3日目(鶏胸肉の摂取を始めて一週間経過) 過去2日間と比べても楽に作業ができた。夕方の筋肉の張りはなく、帰り道も不安なく帰宅できた。帰宅後ソファで休息はとったものの、休まなくても動けそうだった。ただし就寝時にドキンとした一瞬の痛みとおでこの裏のあたり(前頭部?)に一瞬の痛みがあった。

4日目 朝目覚めたとき体が重かった(疲労とれず?)。通勤に支障はなかった。午前中はPC作業をするが特に問題なかった。午後は物の整理で90分近く体を動かした後、体が動かず着席してしばらく放心状態だった。左腕の張りがこの日もあった。帰宅後5分ほどソファで横になるが、勤務時間中と比べるとそれほど身体的に辛くはなかった。

5日目 トイレに行きたくて朝30分ほど早く起床。起床後もあくびが出る。寝返りが多かったためよく眠れていない感じだった。出勤後、この日は一日中デスクワークで体を動かすことはなかった。30分~1時間ほどPCで作業をすると、体がデスクから離れたくなった。目の下がピクピクすることはあるが、目の乾きはなかった。同僚の誕生日でチョコレートをもらうが、食べたいと思えなかった。帰宅時に自然とスーパーに立ち寄り買い物ができた。帰宅後もソファで休息を取ることを忘れてシャワーを浴び、洗濯と夕食の準備もできた。

6日目(土曜日) 仕事は休み。朝から部屋の掃除と買い物をしてトータル30分以上外を歩いた。もっとくつろげる空間にするため、テーブルを移動するなど部屋のレイアウトも変更した。身体はしんどかったが、休みながら一日がかりで少しずつこなせた。

7日目(日曜日) 仕事は休み。一日中外出せず部屋の中で過ごした。PC操作と休憩を交互に繰り返した。昼食後ソファでゴロゴロしていたら、10~15分ほど寝ていた。目が覚めた後はスッキリしていた。やはり睡眠で疲れがとれてないのか?

16日目(3/20) 快晴で会社の窓からの日差しが強い。体温調節ができないのか、頬が赤くなり身体が火照っていたためセーターを脱ぐ。しかし意識が少しフラフラしており動けなくなる。食事は普通の食べることができ、昼食後楽になる。腕の痛みなどはなかった。

17日目(鶏胸肉摂取開始から約3週間) 久しぶりのものづくり(穴加工や配線など)によるハードワーク。休憩しながらも作業はできた。

いかがでしょうか。徐々にですが、身体が少しずつ楽になりました。鶏胸肉の摂取を始めてから2週間後にはほぼ通常の生活に戻れていると感じました。ただ2週間が経過しても、ある程度仕事をすると左腕のツッパリや他の筋肉がピクピクするなど不安要素もありました。摂取開始後1ヶ月経過してから、お酒も少し飲めるようになりました。左上でのツッパリも感じなくなったのは1ヶ月半後でしょうか。

前記事でも述べたように、私のように心臓に異常がないのに心臓発作が出たのであれば、最低2週間の休養は絶対です。本心を言えば2週間でも万全では無いため、やはり1ヶ月の休養は必要でしょう。今の日本の会社の労働環境では1ヶ月の休養はためらいがあります。そのため、周囲の理解と協力が必要です。

上記の改善のほか、最初の2週間で以下のような肉体の変化を感じることができました。

  • 目の疲れや渇きを感じにくくなった。そのため、目を温めるアイマスクや目薬を使う機会が減った。
  • 甘いものを見て食べたいと思っても手が出にくくなった(鶏胸肉ばかり食べることに飽きてきて口直しに少し食べることはあった)。
  • 体に力が入っていたり、イライラしていることに気づけるようになった。
  • 足取りが軽い、または歩くスピードが速くなった。
  • 「沢田流郄門」というツボ(左腕にある不整脈に関係のあるツボ)を押しても痛みがなくなった。心臓発作が起きる前はこのツボを押したら痛みを感じた。また、発作発生直後はこの部分がパンパンに張り痛みも最高だった。
  • ソファで休んでいるときに時折頭痛や腕の痛みを感じるが、痛みが引いた後は体が楽になった感覚になる(あくまでも主観的であり、毒素が抜けたのか医学的検証が必要)。

ここまでをまとめると、(私個人の感想で言えば)鶏むね肉による疲労回復効果は実感できています。おそらく今まで試した様々な健康食品やサプリよりも実感があります。

マルチビタミン、DHAサプリ、黒酢、青汁、ノニジュース、酵素ドリンクなど、20代の頃から色々試してそれなりの効果を感じていました。ただ同時に「健康食品よりも、身近にあるもので何とかならないものか?」と疑問も持っていました。

今回の鶏胸肉はこの疑問に対する根本的な改善策のひとつとなったことは確かです。

そのほか脳疲労に向き合う取り組みあれこれ

部屋のレイアウトを変更

食事以外にも、日常的に疲れを出さないような生活にしようと改善を試みました。

まず、自宅のパソコン作業環境を改善してみました。以前は写真に示すように、壁に向かってラップトップの画面を覗き込む形で「集中(という名の追い込み)」をしていました。

より解放的に作業ができるようにPCデスクのレイアウトを変更

この環境を改善するため、壁に向かっていたデスクを窓側に変更しました。また拡張モニタ(27インチ)も購入し、窓側に向けて配置しました。こうすれば画面を見つつも窓の外も視界に入るので、より解放的(自分自身をふさぎこまずに)作業ができればと考えています。

思い出してみると、日本の実家にある私のデスクは窓側を向いていました。やはり作業環境ひとつをとっても工夫が必要かもしれません。

自然の音をBGMとして取入れてみる

梶本先生の本では「ゆらぎ」を取り入れるのも良いとのことで、自宅にいるときは自然のBGM(小鳥のさえずりや波の音など)を流すようにしています。Youtubeで「自然 音」で検索するとたくさん出てきますので、ご自身に合うものを見つけられるといいでしょう。私は海が好きなのでよく波の音を聴きます。

実際に波の音を聴いてみて、インドネシア・バタム島のリゾートに行ったことを思い出しました。

インドネシア・バタム島のリゾートホテル(2016年3月撮影)

確かにベルギーに引っ越してからは「非日常」を経験する機会は減りました(最初の年は有休が無いという理由もあります)。もっと休みの日にリフレッシュする必要がありそうです。

波の音を聴いてすぐ効果が出ているとは思えませんが、意識をPCだけに集中せずに分散するのに役立っていると感じます。

タイムテーブルを作って休息時間を確保する

平日は仕事があるのでそもそも自分の時間の確保は難しいです。私の場合は平日/土日祝日に関係なく、自宅にいる間は(シャワーと就寝時を除いて)ひたすらPCと向き合う生活をしていました。食事中もデスクでPCに向かい合いながら食べていました。

この生活は見直さないと再び発作が出る原因になると思いました。

もっと作業時間と休息時間のメリハリをつけるため、エクセルでタイムシートを作ってみました。あくまでも例として参考になればと思います。

タイムシートで休息を意識する

実際にタイムシート通りに活動しているわけではありません。ただこのシートを視界に入る場所に掲げて「休息を取ることを意識する」ように生活改善を行っています。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。今の私にできるだけのを整理してみました。ストレス社会といわれて久しいですが、私自身これからもっと自分の身体と向き合ういいきっかけとなりました。

次は睡眠の改善が必要でしょう。今のところ起床後も疲れがとりきれていないようです。ストレスとうまく付き合っていくためにも、快眠できる方法を今後は模索する必要はありそうです。

この記事をまとめるとこのようになります。

  • 鶏胸肉の継続的な摂取(ここでは1日200gを2週間以上)で疲労の改善は見込める。
  • 疲れにくい体質に改善していくためには、部屋のレイアウトや日々の生活サイクルも見直す良い機会となる。
  • 上記の項目は医師の診断でどこも悪くないことを確認してから実践してほしい。悪い部分があればまずは治療が優先。

参考文献

現代病を『脳疲労』という脳の疲れ(活性酸素)からアプローチがとられている点が、これまでの本と一線を画しています。私が長年悩まされてきた自律神経の不調を改善するきっかけとして、本書はとても参考になりました。

今後の更なる研究成果が気になります。