お尋ね:インターネット博覧会をご存知ですか?
かつて『コント研究室』というお笑い動画サイトを運営していました
私にとって「はばたく理系」は三度目のサイト運営になります。
2012 年ごろより大手のブログスペースをお借りして台湾情報を発信していましたが、 2016 年に閉鎖しました。私は台湾大好きを自負していますが、それ以上に詳しい方が沢山いらっしゃるので、あまりお役に立てませんでした。
さらにその前、私が大学生の頃『笑いたい人!全員集合 コント研究室』というお笑い動画のサイト運営もやっていました。 2000 年 5 月に始めて数年続けましたが、最終的に閉鎖しました。
当時のデータが残っていたため見てみると、このようなコンセプトでした。
このサイトのコンセプト【2001年12月5日】
それは「生活に『笑い』をとり入れましょう」です。
嫌なこと、生活における不満、ストレスなどをこの『笑い』によって解消させる。
そのお手伝いをさせてもらうのが「コント研究室」です。
「笑う角に福来たる」を信じて、生活に『笑い』をとり入れましょう!
運営していた私自身、このようなコンセプトで運営していたなんて全く覚えていません。
確かに「笑う門に福きたる」をテーマに GIF アニメーションを使ったお笑い動画(パラパラ漫画風のドリフを意識したナンセンスギャグ)を、自分でクリエイターよろしく制作し公開していました。
当時の作品の一部のうち、お見せできそうなものをここでご紹介したいと思います。
いかがでしたでしょうか?そこでお尋ねです。もしこれらの作品をご存知の方がいらっしゃいましたら、問い合わせフォームよりご連絡ください。当時のお話ができると嬉しいです。
ちなみにこのサイトは雑誌 “GIGA 2000 年 8 月号(英知出版ビデオボーイ別冊、のちのインフォレスト刊 PC GIGA, 2010 年休刊)” にも掲載されました。ありがとうございました。
インパク(インターネット博覧会)をご存知でしょうか?
2000 年 12 月 31 日から 1 年間、日本政府主導で実施された「インターネット博覧会―楽網楽座(らくもうらくざ)」(通称インパク)をご存知でしょうか?
私が覚えているのは、糸井重里氏のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて大々的に宣伝され、大手企業がサイバー空間上に展示を行う博覧会、というつかみどころの難しいものでした。
このネット上の博覧会に「コント研究室」の作品を出品しました。
松下電器パビリオン「スマイレニアム」にて開催された「お笑い動画の投稿マガジン 笑・ザ・ムービー」という企画に私の作品を投稿しました。投稿された動画は毎月一般投票で人気ランキングが発表されました。
こちらが当時出品した作品です。
定期的に作品を投稿し、参加賞や各種賞をいただきました。景品はPanasonic製の単三マンガン電池でした。当時の受賞バナーはこちらです。
こちらも当時の情報が見つかりません。また当時競い合った方々のホームページも閉鎖されて残っていません。私と交流させていただいたクリエイターさんで、唯一まだサイトが残っているのは「猫マシンガンの世界 (http://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/9315/index.html) 」だけです。
2019-06-08 追記: 2019 年 3 月 31 日に Yahoo! ジオシティーズのサービス終了と共に、このサイトのコンテンツも見れなくなりました。本当にありがとうございました。
再びお尋ねです。もしこの記事をご覧になり、当時の事をご存知の方がいらっしゃいましたら問い合わせフォームよりご連絡ください。この記事で再掲した GIF アニメ作品はすべてダイブツの作品です(当時のハンドルネームは daicom )。
GIFアニメーションの作り方
2000 年当時は今の YouTube の様に、動画をインターネットネット上で配信するのは至難の業でした。
アップルの QuickTime (今も iPhone の動画撮影で使われている)、リアルネットワークス社の RealVideo 方式など動画のサイズを小さくする技術はありましたが、インターネット回線やブラウザの機能が高画質動画の配信に追いつきませんでした。
また Flash Player といった楽しめるウェブサイトを作れるツールもありましたが、大学生当時の私には高嶺の花でした。
そこで、手軽にアニメーションを作れる GIF (ジフ)でお笑い動画を作成しました。 GIF は 256 色限定ですが、圧縮技術(前のコマと重複部分を再利用することでファイルサイズを小さくする)により、手軽にアニメーションを制作できました。
ただし、私が制作していたころは米ユニシス社による特許問題 (LZW 圧縮技術)により無料ツールが使えないといった問題が発生し、クリエイターさんたちの頭を悩ませました。この問題は現在の PNG/MNG 画像が普及するきっかけとなります。
実際にはこの特許は 2003 年に効力が切れ、再び自由に使えるようになります。しかし今度はインターネット回線の向上や Youtube の登場により、 GIF 技術の圧縮が無くてもきれいな映像が配信できるようになります。
以上の経緯から、エンターテイメントを目的とした GIF アニメーション作品は現在ほぼ制作されていない状態となりました。
GIF アニメーション制作が全盛期の時、私も「 GIF コントの作り方」という内容を掲載しました。当時掲載した作り方を一部修正して再現したいと思います。当時の制作風景が少しでも伝われば幸いです。
(1)ネタ作り
コントの内容を考えて下書きをします。
この作業に一番時間をかけます。たいていの作品にはテーマをつくり、そのテーマに沿ってのコントを作るパターンが多いです。
下書きはスケッチブックに描いたり、手帳の空きスペースに描いたり、時にはレシートの裏に描いたり…思いついたときにすぐ描くようにしています。
GIF コントではこの段階のものを「ネタ」と呼び、完成したコントのことを「作品」と分けて考えます。
(2)画像作成
パラパラマンガのように一枚(1コマ)ずつ絵を描いていきます。
初期の作品では下書きの紙をスキャナで取りこんでそのまま使っていたので、絵が汚いです。
現在は全てコンピュータ上で描きますので、それを考えると絵が上手くなったんでしょうか?
ちなみに、絵は MS ペイントで描きます。データの保存もすべて GIF 形式です。各コマの解像度(サイズ)は統一してください。
(3)絵を組み合わせる
一通りできあがったら各コマを組み合わせてアニメーションさせます。
使用しているソフトはパッケージソフト “Giam & Gmask” です。
※筆者注:この “Giam & Gmask” は上記の特許問題を回避するために購入した有料ソフトです。
現在は問題ありませんので、ソフト製作者の古溝剛氏のホームページ (http://furumizo.net/tsu/index.htm) から無料で Giam というソフトをダウンロードできます。 サイト閉鎖
一コマずつ画像データを読み込ませたら、各コマのコマ送りのスピードを msec 単位で調整します。これを間違えるとコントがつまらなくなるから何回も繰り返して調整します。
(4)保存して完成
すべての動作を確認したら、保存して完成です。例えば下図に示すようなアニメーションになります。
シメの言葉
以上の工程を経て作品が完成です。いかがだったでしょうか?この作り方はサイト開設当時から変わっていません。これらを参考に「自分も GIF アニメを作ってみたい!」と思っていただけると幸いです。
以上、ご連絡をお待ちしております。