おすすめの英語学習法はある、上達に必要なのはコーチング
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語学に王道なしとは言いますが、実のところ英語学習法はもう出揃っています。英語克服に必要な問題は継続してやるか、やらないかです。それでも、これから英語を始める人は何からやればよいのかわからないのが普通でしょう。
この記事では「独学コース(好き・得意)」と「コーチ有コース(苦手・必要に迫られてやる)」のふたつに分けて、英語上達への最短ルートを解説します。私自身は 10 年近くあれこれ試行錯誤しましたが、今ならもっと短期間で習得できるはずです。
ただしご注意ください。数ヶ月で TOEIC ◯◯点ゲット!という安易な方法を紹介するわけではありません。あくまでも本当の英語力を身につけるための方法であることをご了承ください。
コアな学習法は共通している
ここからは「独学コース(好き・得意ベース)」と「コーチ有コース(独学は苦手・必要に迫られて学習)」について、具体的な上達ポイントを解説します。
ふたつのコースは違うものの、学習方法には共通点があります。下の図をご覧ください。
左は私自身の経験から導いた独学上達マップ(独学コース)、右は森沢洋介先生が提唱している「英語上達完全マップ(コーチ有コース)」です。このふたつを比較してみましょう。
- 共通学習法:音読とリーディング(精読・多読)
- 独学コース(図左)の特徴
- レベル確認:自分のレベルは自分で把握する
- 教材:自分で調べて決める
- 瞬間英作文:やらない(英文は翻訳せず英語のまま理解する)
- 文法とボキャビル:音読・多読を通じて身につける
- コーチ有コース(英語上達完全マップ、図右)の特徴
- レベル確認:自分のレベルをコーチが客観的に見てくれる
- 教材:やるべき教材はコーチから指導がもらえる
- 瞬間英作文:コーチの指導の下学習する
- 文法とボキャビル:コーチの指導の下学習する
独学コースとコーチ有コースではステージ構成は異なるものの、コアとなっている学習法は共通しています。音読とリーディング(多読・精読)です。インプットこそが語学の基本です。
それぞれのコースについてさらに詳しく解説しましょう。
コーチ有コース(独学が苦手な人や必要に迫られている人)
メリット:進捗はプロに管理してもらい自分はやるべきことに集中
英語上達完全マップは、プロの講師が指導するため体系的で細かい学習内容となっています。
各ステージで音読、瞬間英作文、文法があるので一見同じ学習内容に見えますが、生徒のレベルに合わせて教材を選んでくれます。そのため、一足飛びでレベルの高すぎる教材を選んで挫折するというリスクは低いです。
コーチ有コースのメリットとデメリットはこのようになります。
- メリット:体系的に学習できるので、無駄なく上達できる
- デメリット:適切なコーチを探す必要があり、独学は難しい
この方法を独学でやりきるのは難しいです。もし私がこの方法をひとりで実践しても挫折しているでしょう。第 3 者にお願いして管理してもらう方が効果的です。
コーチが学習進捗を管理してくれれば、自分はやるべきことに集中できます。その人の学習レベルによって適切な方法は違います。そのつど適切な教材と学習法を提案してくれるコーチは力強い味方になります。
必要に迫られて英語を学習している人は、このような個人指導をしてくれる教室やレッスンに通うのが良いでしょう。まさしくコーチ付きダイエットです。きちんとやれば最短で目的が達成できます(数ヶ月~)。
デメリット:適切なコーチを見つけられるか
良い教室があれば紹介したいのですが、問題があります。英語完全上達マップ本家のサイト(下記リンク)には専用の教室はあるものの、千葉県内に 1 か所しかありません。全国各地に教室が展開されていれば良いのですが、そうではなさそうです。
外部リンク:英語完全上達マップ(教室案内あり)
教室選びには注意してください。普通の英会話教室は先生ひとりに対して生徒が数人です。こういった授業形式では今までの英語教育と同じになってしまいます。
最近はマンツーマンレッスンも増えています。お近くの個人レッスンか、オンライン英会話 (skype 英会話)を探してみるのはどうでしょうか。値段が高くても、個人の状態を細かくチェックしてくれるマンツーマンレッスンをおすすめします。
英語はマスターできません。ネイティブでも間違えます。これは私が当時アメリカ人の先生から教えてもらった一言です。完璧になろうとせず、少しずつ上達していきましょう。甘い言葉で誘う業者にはくれぐれもお気をつけください。
独学コース(好き・得意で学習できる人)
メリット:夢中になっていたら上達する
独学コースはどうでしょうか?まずはメリットとデメリットを整理しましょう。
- メリット:好き・得意なパートから伸ばすので自主的に学習できる
- デメリット:壁に当たったときも自力で何とかしないといけない
まずはメリットです。興味のあることを自分からやるため、克服のきっかけが得られやすいです。第一歩を踏み出して面白さを感じれば、あとは自分でもっと学習を進めていきます。そういう時は学習している感覚すらないかもしれません。
まずは、リーディング(読む)とリスニング(聞く)、どちらが好き・得意か明確にしましょう。自分の気持ちに素直に決めてください。
もし自分の好き・得意がうまく決められないのであれば、 TOEIC か実用英検を一度受けてみるのも方法です。リーディング・リスニングのどちらがより正解するか(より得意か)は結果が教えてくれます。その結果から気になる方をやってみても問題ありません。
そして、決めた方向性の学習法をやってみましょう。図でも解説しましたが、独学でもプロの指導でも学習内容は共通しています。自分で管理するか、第 3 者に管理してもらうかの違いだけです。あとはやりながら軌道修正と試行錯誤です。
私の場合は TOEIC でリーディングのスコアの方が高く出ました。そして本を読むことが好きだったので、洋書多読を上達のきっかけにしました。リーディングが好き・得意であれば、迷わず多読をおすすめします。リスニングが好き・得意であれば、音読から入ってみるのが良いでしょう。
関連記事:中学英語はフィードバックが大切?理系目線の音読学習法
文法とボキャビル(単語力増強)に特別な勉強は不要です。多読や音読を通じて生きた英文から吸収します。いわゆる◯◯法といった文法知識も不要です。生きた例文のインプットから自分の英語データベースを構築して、その中で単語と文法を組み合わせる英語回路(英語脳)を自分で構築するのです。
独学コースで得られる達成感、それはいつの間にか上達していた、という感覚です。好き・得意をベースにすることで夢中になってやり、気がついたら上手くなっていた。これが理想的です。
デメリット:全て自己管理なので効率的とはいえない
ではデメリットはどうでしょうか?
独学は基本的にすべて自己管理です。一日の学習時間管理や進捗、達成度、教材選び、全て自分でやらないといけません。
英会話教室のようにお金を払っていなければ、たとえ断念しても周りから何も言われません。しかし、それまでやってきたことを放置することになってしまいます。費やした時間がもったいないですね。
また好きなことを中心的にやるため、知識に偏りができます。それ自体は悪いことではないのですが、苦手なパートをいつまでも克服できない可能性があります。
まとめ
今の時代、情報や教材は溢れています。大切なのはいつ・どの教材で学習すべきかという的確な判断と誘導です。英語学習はすでに教える場(ティーチング)から導く場(コーチング)に移っていると考えています。私の経験がお役に立てれば幸いです。
この記事をまとめましょう。
- 英語学習法は出揃っているため、自分に合った方法をつど選択して継続することが上達への最短コース
- 独学が苦手な人や必要に迫られている人は、コーチを見つけて自分は学習に集中しよう。
- 独学であれば好きなパート(リーディング/リスニング)から伸ばそう。