英語学習に停滞期はつきもの、成功体験と習慣化で乗り越えよう

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英語力が向上しているときの学習は楽しいのですが、伸び悩む時期は必ずあります。私はTOEICのスコアが4年間も停滞し、何度も挫折しかけました。

この記事では私が経験した停滞期の状況と改善方法をできるだけ詳しく紹介します。また停滞期の存在も理系的に解説します。

英語学習に停滞期はある

経験談:もがき苦しんだ4年間

私の経験をお話しましょう。英語学習の初期、特に最初の1年半は多読と音読で順調に成長でき楽しく学習ができました。

ところがその後4年間TOEICスコアが停滞し、打開策がないかあれこれ手を出しました。

シャドーイング、英字新聞、ディクテーション、英語ニュース視聴などを取り入れたのですが、結果的には突破口にはなりませんでした。

例えば、多読で力をつけても英字新聞は読みこなせませんでした。多読学習も何冊読めば卒業か判断できず、500冊、500万語を読みました。一定の読書量を超えると、実践に使えなかったりTOEICスコアの向上に効率的ではないことがわかりました。

シャドーイングやディクテーションは音声が全く聞き取れず苦痛しかありませんでした。字幕を見ると読めるのに、音声では同じことを言っているとは思えないくらい聞き取れず、コンプレックスでした。

もちろん人によって効果は異なります。リスニングが得意な人にとってはシャドーイングやディクテーションで上達できるのでしょう。自分には合わなかっただけです。

語学に王道なしと言います。王道がないというのは、すべての人にとって良い方法があるのではなく、その人にあったやり方を見つけることだと解釈しています。

結果的には中学英語を早く処理する音読が突破口になりました。短い英文を速く処理できるようにすることが改善のきっかけでした。この音読にいたるまでは本当にもがき苦しみました。

関連記事:第10話:中学英語の教科書の音読から再出発(もがき苦しんだ4年間と中学英語の音読をきっかけに克服したおはなし)

このように、順調に行っているときは良いのです。ある程度成長が止まると行き先を見失ってしまうのです。適切なアドバイスをくれるコーチがいれば、4年間も遠回りすることはなかったでしょう。

TOEICスコアの推移が学習曲線と似ていた

私のTOEICスコア推移と一般的な学習曲線

改めて、私の停滞期をグラフで紹介します。

図の左上は私のTOEICスコアのグラフ、右上はWikipediaから引用した学習曲線です。

外部リンク:Learning curve – Wikipedia(英語による学習曲線の解説)

学習曲線とは、横軸に学習時間や反復練習回数、縦軸に学習効果をグラフにしたものです。このケースでは横軸がTOEICの受験日、縦軸はTOEICスコアです。

2つのグラフを合わせると、傾向が似ていますね。上達(右上)→停滞(横ばい)→上達(右上)の3ステージに分けられます。もちろん人によって差はあるので、全く同じカーブにはなりません。ただ概ね同じような傾向となるはずです。

もし学習した分がすべて結果に出てくれれば、このグラフは右上に一直線のグラフになるはずです。誰だって無駄なくすぐに上達してほしいので、横ばいの線は出てほしくないですね。ところが現実はそうなりません。

このグラフにある停滞期のことをプラトーと呼び、スランプと区別します。

  • プラトー:いくら学習しても上達の兆しが見えない時期
  • スランプ:本来の調子が出ない状態のこと

厄介なのは、いつ停滞期を脱出できるか誰にも分からないことです。

私は凡人なので4年かかりました。優秀な人はもっと短い期間で抜けられるのでしょう。

この点はダイエットと似ています。効果の出ない方法を続けても時間の無駄ですし、効果のある方法でも続けないと結果につながりません。停滞期への的確なアドバイスは「あきらめずに続けてください」としか言えないのです。反復練習を継続すればいずれ向上することが学習曲線には示されています。

好きこそ物の上手なれは真実

成功体験からハッピーループを作ろう

ITやインターネットのおかげで、効果のある学習方法はすでに出揃いました。あとは自分のレベルに応じて取捨選択すればよいのです。それくらい英語学習の根本はシンプルです。でも1つの方法を続けてこなすには、モチベーションを維持する必要があります。

モチベーションを維持するために必要なこと、それは好き・得意な気持ちです。

好きこそ物の上手なれ、なのです。

私の経験では、下に示す流れで英語コンプレックスがモチベーションに変わりました。

  1. 英語にコンプレックスはあったが、本を読むことは好きだった
  2. 洋書多読を実践してみて「楽しく英文が読める」というプチ成功体験ができた
  3. もっと面白い本が読みたくて、たくさんの洋書を読んだ
  4. その結果、TOEICスコアが上がったり英検2級に合格できた⇒自信がつく
  5. 3に戻る(TOEIC700点まではこのループと音読学習のみ)

関連記事:第2話:英語洋書多読との出会い(多読学習初期のおはなし)

あなたの場合はどうでしょうか?

外国のドラマが面白かった、外国人とコミュニケーションをとるのが楽しかった、洋楽を歌うのに歌詞を理解したかった、など何かしらあるはずです。

箇条書きでかまいません。紙に書いて好き・得意のルーツを整理してみると良いでしょう。英語学習がもっと楽しくなる、ハッピーループを作れるようになれば停滞期も克服できるはずです。

一方、会社からTOEICスコアを求められているなど、必要に迫られて学習しているのであれば話は違います。やらされている感があると英語学習は苦行になります。

そういう状況に置かれている人には別記事で解説したコーチ有コースが良いです。コーチの指導の下、興味を持てるきっかけをつかみましょう。

関連記事:おすすめの英語学習法はある、上達に必要なのはコーチング

実用的な英語力を身につけるには何年もかかります。

停滞期を抜けた後、TOEIC850点をとっても、シンガポールで働き始めてからも英語が聞き取れずに悪戦苦闘しました。

私の学力が低いせいもあるでしょう。それでもあきらめなかったのは、好きをベースにした成功体験があったからです。いちど得た成功体験はなかなか忘れられません。

少しずつでも良いから、毎日続けて習慣にする

英語学習を生活の一部にしよう(イメージ)

突然ですが「どうして毎日ご飯を食べるのですか?」と聞かれたら戸惑いませんか?どうしてそんな当たり前のことを聞くんだ?ってなりますね。

それと同じです。食事をするくらい無意識に英語を学習する時間が毎日の生活リズムにある。そんな習慣が作れるようになれば負担は少なくなります。「さあやるぞ」と重い腰を上げる必要がなくなります。

一日の学習時間は30分でも大丈夫です。まずは3ヶ月毎日続けられるように工夫してみましょう。3か月から6か月続けてみると、何かしら変わります。

たとえ1日の学習量が少なくても、毎日やれば反復練習になります。反復練習の数が停滞期を抜けるきっかけになることは、学習曲線で説明しました。少しずつであれば習慣になるのも苦ではありません。

実際に私が音読を取り入れたときは、毎朝30分だけでした。しかし3ヶ月毎日やり続けることで、TOEICが95点アップしました。

関連記事:第6話:CNN EEを音読してみてTOEIC95点アップ(545→640)

ちりも積もれば山となる、千里の道も一歩から、使い古された言葉ですがやはり大切なことわざなのです。

まとめ

苦しい時期を乗り越え、英語でコミュニケーションができるようになると見える世界は変わります。あきらめずに継続して、突き抜けてくださいね。

この記事をまとめましょう。

  • 英語学習に停滞期はつきもので、いつ抜けられるかはわからない。
  • 好きこそ物の上手なれ、自分の好きや成功体験を紙に書いてみよう。
  • 毎日30分、まずは3か月続けられるように習慣にしよう。

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