私の心臓発作の原因は血管迷走神経反射性失神だった?

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心臓発作で救急搬送されたものの、ローカルの医師からの説明がなく何が原因だったのか不明のままでした。今回セカンドオピニオンをもらったところ、血管迷走神経反射性失神という診断結果をいただきました。初めて知った病名だったので、自分なりに調べてみました。

この記事では医師から診断された血管迷走神経反射性失神について、実際にそうだったのか私が経験した心臓発作の症状を振り返って自己検証しました。

日本人医師からセカンドオピニオンをもらった

心臓発作で救急搬送された2ヵ月後、4月下旬の土曜日は快晴で30℃近くまで気温が上がりました。体調も落ち着いてきたため、私は以前キャンセルした日本人医師のアポイントを取り直しました。

ローカル医師から受けた説明が不十分(というかほぼなし)だったため、意思疎通しやすい日本人の医師にセカンドオピニオンを聞きたかったのです。

その日本人医師に予約した時、指定の問診票の提出を求められました。事前に記入して提出していたため、当日の診察はスムーズに進みました。

前回ローカルの病院で受けた各種検査から2ヶ月、今再検査するには間が短すぎると言われました。そのため、日本人医師からの指示で(初診時に必要な)心電図検査だけやりました。

検査結果はもちろん問題なく「きれいな心臓の波形ですね」と言われました。血圧も測定しましたが、少し高めとは言われたものの問題ありませんでした。

このとき私の症状はすでに改善していたため、先生は私の話(問診)から病名を推測するしかありませんでした。この点については私も承知の上でお願いしたのですが、先生は丁寧に説明してくれました。

そこで先生から「血管迷走神経失神」ではないかと診断されました。

次回症状が出たときの対処方法を教えていただきましたが、薬の処方や治療方法はやはりありませんでした。

帰りは観光をしたため、その日は病院の往復と合わせて2万歩いてしまいました。冬から春を飛び越して暑い中歩き続け、しかもこの日は久しぶりに入浴と飲酒をしました。

この日は冬から一気に夏になったような陽気だった

翌日は二日酔いなのか頭が痛く、疲れは取れるどころかぶり返した感じがしました。せっかく病院にいってどこも悪くなかったのに、また発作が起きるのではないかと不安になりました。

血管迷走神経失神とは何か?実際そうだったのか?

日本人医師から診断された「血管迷走神経失神」とは何だったのでしょうか?正確には「血管迷走神経反射性失神(vasovagal syncope)」と呼び、健康な人でも起こりえる失神だそうです。難しい名前ですが、身近にある症状のようです。

「小学生の時、朝礼で長時間立っていたら倒れてしまった」という話を見たり聞いたりしたことはあるでしょうか?これが「血管迷走神経反射性失神」の症状の一つだそうです。

私は専門家ではないので、詳細は下記のリンクを参照願います。書籍による情報の裏付けや独自調査は今後も継続したいと思います。

外部リンク:突然、意識を失ったら…それは血管迷走神経失神かもしれない | いしゃまち

上記のリンク先の解説や他のサイトで調べた限りでは、私が小さい頃から抱えていた症状に当てはまる項目がありました。朝礼中に倒れた経験はありませんが、以下に示す経験はあります。

  • お風呂から出るときに立ち上がったらフラフラして浴槽で倒れた。
  • 突然怒鳴られたり注意された(強い刺激を受けた)後、自分の席に戻った後フラフラとなりしばらく席から動けなかった。
  • 旅行で観光中にトイレが見つからず便意(大)を我慢して歩いていたら、突然立っているのがしんどくなった。

これらの症状は迷走反射性失神に当てはまるようです。

今回起きた心臓発作は、確かに意識が遠のきフラフラになりました。そういう意味では日本人医師の説明に納得することはできました。ただ前兆についてまだ自分の経験と一致しない部分があります。

私が救急搬送されたとき、顔が白くなったり(同僚の証言あり)冷や汗が出ました。これらは迷走反射性失神の前兆として多くの解説記事で見つけることができました。ただ失神が起きる前に私の左腕(ひじと手首の間)はパンパンに張っていました。

この左腕の変調と不整脈(心疾患)の関係は以前の記事で説明した通りです。ただ迷走反射性失神で心停止に発展することがあるという記述があったのは、先に紹介した(いしゃまちの)解説記事だけでした。

失神時に心臓は完全に停止しなかったものの心拍数が極端に低くなったことは、私自身も同僚も当時左手首の脈を触って確認しています。この左腕の変調と迷走反射性失神の関係についても、医師によるさらなる研究結果と理解が待たれるところです。

迷走反射性失神の治療方法はない

今回セカンドオピニオンを受けたことで、自分の身体に起きたことを深く知るきっかけができて良かったです。ただし、根本的な治療方法はないと言われた点は、残念ながらローカルの病院と同じでした。

日本人医師から受け取った診断結果と対処方法のメモ

医師は説明してくれたことをメモに残してくれました。そのメモには以下の説明がありました。

  • ストレスを避ける。どんな種類(のストレスに弱い)かは人によって異なる。
  • 前兆がわかったら、座る、足を上げる、手のグリップ運動(手を指を広げる・閉じるを繰り返す)をする。
  • 何回も(失神を)繰り返すのであれば、(脳の)CTやMRIを受けても良い。

ストレスを避けるというのは言うのは簡単ですが、実践は簡単ではありません。そのためこの記述は「生活スタイルを見直しストレスを感じにくくしょう」と解釈しました。

2番目の対策は自律神経の働きを戻すための方法として教えてもらいました。失神発症時は副交感神経(リラックスに関わる神経)が優位になり心拍数が極端に低下しました。そこで交感神経(緊張に関わる神経)を優位にして心臓の働きを戻すため、手足を動かすことで脳に刺激を与えてほしいという医師の説明でした。これは私も今まで知らなかったことなので、今後はやってみたいと思います。

3番目のアドバイスは、万が一のために勧められたものです。私がこれまで調べたみた限りでも、今すぐにやる必要はないと判断しました。

やはり自律神経失調症ではないか

ここまで紹介してきた日本人医師の説明と対処方法に大切なキーワードがありましたね。「自律神経」と「脳」です。

以前の記事で私が推測した通り心臓発作の原因は『脳の疲労(活性酸素が生産される)→睡眠時の不整脈、胸や左腕の痛み(数日前に現れた前兆)→心臓発作(あわや過労死)』という説が有力になりました。私がこれまで自覚していた血管迷走神経反射性失神の症状(風呂場で意識が遠のくなど)からも、私の体質は自律神経から症状が出やすいのかもしれません。

今回心臓発作が発生してから自律神経失調症について独自調査をしたところ、渡辺正樹著『自律神経失調症を知ろう』南山堂(2016)という本を見つけました。著者の渡辺先生は神経内科を専門とされ、約30年の診察経験から自律神経失調症について独自の見解を示されています。著書の中で最も気になった部分を引用させていただきます。

心身症はストレスが脳から肉体にまで及んだ段階なので神経症より深刻です.狭心症,胃潰瘍,糖尿病などもストレスが原因で生じたとすれば,心身症の可能性があります.

渡辺正樹『自律神経失調症を知ろう』南山堂(2016) p.7より引用

今回私が経験した心臓発作と血管迷走神経反射性失神は、脳(脳疲労)や自律神経失調症から起きたと考えて問題なさそうです。

まとめ

20代から自律神経については悩んでいたので、今回ここまで自分で調査してみて医学の進歩を改めて感じることができました。ストレスと脳、失神、心疾患の関係について今後も研究が進むことを期待しています。

この記事の内容をまとめましょう。

  • 血管迷走神経反射性失神と診断された。私がこれまで自覚していたいくつかの症状は、今回の診断結果に当てはまることを認識した。
  • 根本的な治療方法はない。ただし症状が出たときの対処方法としてなどして交感神経を働かせるというアドバイスをもらった。
  • 今回の心臓発作と血管迷走神経反射性失神は自律神経失調症(脳疲労)から起きたと考えて問題なさそう。

再発防止として既にいくつかの方法を試みていますが、今後はさらに脳や活性酸素に的を絞ってあれこれやっていきたいと考えています。

※この記事は医師の診断結果と筆者の独自調査と個人的な経験から総合的に判断してまとめました。症状が発生したと感じられたら病院に行き、医師の診察をお受けください。

関連記事:心臓発作で倒れたけど心臓は悪くなかったおはなし(心臓発作で倒れ救急搬送されたものの、ローカルの医師に全く問題なしと言われた)

関連記事:私の心臓発作の原因は脳疲労からくる自律神経失調?

参考文献

自律神経失調症の本の多くは対処方法を中心に書かれており根本的な原因については触れられていません。本書は脳疲労と自律神経失調症の関係から狭心症や内臓疾患、さらに過労死を招く可能性があることを解説しています。

本書は自律神経失調の原因が解説されている貴重な本です。本書と「梶本修身 『すべての疲労は脳が原因』 集英社新書 (2016)」の2冊を併せて読むことで、脳疲労と自律神経失調により過労死を防ぐための知識を習得できるでしょう。