山善クロノウェア vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー

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クロノウェア本体睡眠データ表示

日本勢のスマートウォッチは他国製よりも数が少なく頑張ってほしいと思っています。話題性でいうと格安の中国メーカー品に圧倒されている状況です。

この記事では山善が発売している「キュオリムクロノウェア」の睡眠管理機能をレビューします。

結論からいうと、おすすめできません。深い睡眠の分析が Fitbit と一致しませんでした。

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Wearlog+ でできること

Wearlog+ というアプリで睡眠管理をします。このアプリでできることを紹介します。

シンプルな睡眠管理画面

Wearlog+の睡眠管理メイン画面

上図は睡眠管理画面です。とてもシンプルです。

日付の下に睡眠サイクルが表示されます。その下に各睡眠ステージの占有時間が表示されます。

睡眠ステージは他社製のデバイスと同じで「覚醒」、「レム睡眠」、「浅い(ノンレム)睡眠」、「深い(ノンレム)睡眠」の 4 ステージです。

さらにその下に合計睡眠時間が表示されます。

睡眠図の共有機能はありません。

過去データから睡眠傾向を分析

Wearlog+の過去睡眠データ画面

睡眠管理画面の上には「日」、「週」、「月」が表示されています。

それぞれタップすることで「週の平均睡眠時間」や「月の平均睡眠時間」を確認することができます。

普段の睡眠時間がどれくらいか、傾向を知ることができます。

スマホアプリ連携機能

Wearlog+でアップルヘルスケアアプリと連携

iPhone のヘルスケアアプリとデータの共有ができます。

Android の Google Fit との連携については、この記事の執筆時点にて開発中ですがリリースされていません。

アプリ右下の「設定」をタップするとアプリ連携の操作説明が表示されます。

この機能は今回のレビューで使用していません。

外部リンク:スマートウォッチ | よくあるご質問 | YAMAZEN BOOK

Fitbit との連携機能

Wearlog+でFitbitと連携

Wealog+ のユニークな機能として、 Fitbit との連携ができます。

上図に示す手順で「体重」、「アクティビティとエクササイズ」、「睡眠」のデータを Fitbit のクラウドサーバーに保存することができます。

この機能を使うには Fitbit のアカウントでログインする必要があります。

また後程解説しますが、 Fitbit のアカウントを持っている人は Fitbit デバイスを持っているのでわざわざ連携する必要はない気がします。

レビュー方法

レビューをするにあたり、下記に示す方法でデータ収集と分析をしました。結果だけ知りたい人はここは飛ばしてください。

データの取り方

クロノウェアとFitbitをそれぞれつけて睡眠データを計測

睡眠の質を比較するための判断基準は Fitbit のデータです。過去の経験上、起床後の身体の感覚(すっきりしているか、眠気が残っているか)と睡眠図に最も関連性を見いだせているのが Fitbit だからです。

左腕に QSW-01L, 右腕に Fitbit (Charge 4) を装着していつも通り就寝しました。 Fitbit の右腕/左腕の装着設定は確認済みです。

起床後アプリでデータを収集し、両デバイスの波形を比較しました。その結果を解説します。

データは約 1 週間分 (7 日分)収集しました。

睡眠の質を評価するポイント

医師が書いた睡眠に関する本や私が Fitbit で計測した睡眠データから、睡眠の質をチェックするポイントは以下の 3 つに整理しました。

  1. 「覚醒」から「最初の深い睡眠」に入るまでの時間は短いほど良い (30 分以内が目安)
  2. 最初の深い睡眠は 20 分間以上あることが望ましい
  3. 睡眠中の途中覚醒回数は少ない方が良い

1 番が最も重要で、番号順に優先順位は下がります。各項目の詳細と根拠については下記の補足説明をご覧ください。

関連記事:補足:睡眠の質をチェックする3つのポイント(各社の活動量計の睡眠管理機能を徹底レビュー)

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睡眠サイクルの比較結果:参考にならない

代表的な睡眠サイクルの比較結果

上図は代表的な睡眠波形です。 QSW の睡眠波形はグレースケールにして、かつ上下を逆にしています。なぜなら深い睡眠が上に表示されており Fitbit と逆だからです。

Fitbit の睡眠波形を上に重ねました。一目瞭然で傾向は違いますね。

先に紹介した睡眠の質を評価するポイントから、 QSW では良い睡眠がとれていると判断できます。深い睡眠がたくさん出ていますね。

しかし実際には違います。現実の睡眠でこんなに細切れに深い睡眠が出ることはありません。

一方、 Fitbit の睡眠では最初の深い睡眠まで 90 分以上かかっています。

この日の睡眠の質は決して良いとはいえません。体感的にも Fitbit の方が実際の睡眠を計測していると考えられます。

この図を見ると、 QSW の睡眠サイクルでは深い睡眠が頻繁に出ていることになります。このようなサイクルは実際にはまず起きません。

今回のレビューでは上記の 1 例だけ取り上げていますが、他の日の計測結果も同じような傾向でした。

結論、 QSW の睡眠計測は参考にはなりません。

利用する際の注意点

Fitbitへの睡眠データ連携は時間のみ

クロノウェアで計測した睡眠のFitbitダッシュボードでの表示

Fitbit との連携でどのようにデータがダッシュボードに表示されるのか最初はわかりませんでした。

説明書に書いてあるサポートセンターにメールしたところ、ご丁寧に教えていただきました。

上図は PC 版(ブラウザ)による Fitbit のダッシュボードです。この画面から記録 (Log) → 睡眠 (Sleep) の順でクリックすると、クロノウェアで計測した睡眠データが保存されていることを確認しました。

しかし共有されているのは「睡眠時間」、「就寝時刻」、「起床時刻」のみです。

正直、期待していたものとは違いました。クロノウェアで計測した心拍数と加速度センサーのデータを使って、 Fitbit の機能で睡眠サイクルを分析してもらえると思っていました。

睡眠サイクルが表示されないのであれば、わざわざこの連携機能を使う必要はないでしょう。 Fitbit のアカウントを持っている人はそもそも Fitbit のトラッカーを使っているはずです。

もしクロノウェアで計測したデータで睡眠サイクルが分析されるのであれば、例えば Fitbit が故障した際にクロノウェアで代替え的に睡眠管理ができると考えていました。

しかし残念ながらそうではないようです。

睡眠データがとれない/表示に時間がかかる

クロノウェア本体に睡眠データが表示されないとき

ある日、いつものように起床後アプリでデータを同期していたのですが、いつまでたっても睡眠グラフが表示されませんでした。

データの同期から睡眠サイクルの表示に時間がかかることはありました。しかし次の日になっても睡眠サイクルが表示されず「データがありません」と時計上でも表示されてしまいました。

サポートセンターに問い合わせたところ「時計を再起動し、本体データのリセットをして再度計測してほしい。それでもダメなら本体の故障が考えられます」とのことでした。

開封して一週間でこのようになってしまったのは大変残念です。

再起動はしましたが、その後睡眠データはとっていません。すでに Fitbit と比較して参考にならないという結論が出てしまったためです。

まとめ

クロノウェアパッケージと内容物

サポートセンターには大変お世話になりました。無事にレビューが終わりました。

見た目のデザインは好きです。右にあるボタンのカチカチ感など昭和の腕時計のようなレトロがありお気に入りです。ただ Huawei Watch にも似ていますね。 OEM でしょうか?

クロノウェアはメッセージや電話の着信通知機能が充実しています。いわゆるスマートウォッチとしての機能を楽しむのにおすすめです。

この記事をまとめましょう。

  • クロノウェアで分析される睡眠サイクルは参考にならない。深い睡眠が細切れにたくさん表示されることは現実的ではない。
  • Fitbit との連携機能はあるが、睡眠サイクルは共有できない。睡眠時間、就寝時刻、起床時刻のみ連携できる。
  • 突然睡眠データが取れなくなった。本体の再起動で計測再開するか、故障の可能性がある。
WearLog+
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※このレビューは 2021 年 10 月に行いました。最新ソフトではこの記事で書かれた内容と相違があるかもしれません。

※良い睡眠がとれたかどうかは必ずご自身の体調や起床後の気分などでご確認ください。アプリの表示は計測結果を保証するものではありません。