【おすすめ】各社の活動量計の睡眠管理機能を徹底レビュー【比較】

この記事は約 20 分で読めます

各社製スマートウォッチとアクティビティトラッカー

「スマートウォッチがほしいけど、種類が多すぎてどにすればいいかわからない」

「自分のライフスタイルに合う最高の一品がほしい」

スマートウォッチ(活動量計、アクティビティトラッカー)は健康管理に欠かせないパートナーとなりました。スポーツやトレッキング、各種アクティビティの記録だけでなく健康管理機能も充実しています。

大手メーカーが次々に製品をリリースしています。各社が競争して良い製品を提供してもらえると消費者としてはうれしいです。しかし一方でどの製品を選べばよいのかわからないのも本音ではないでしょうか?

この記事は各社の製品の睡眠管理機能に特化したレビューのまとめページです。

睡眠中の波形からよく眠れたかどうか?毎日使うのに不便しないか?エンジニアで理系博士号持ちの私がスペックだけでなく、どういう体験が得られたか実際に使って評価しました。

実際に購入して徹底的にレビューした結果をすべて公開します。

レビュー結果から各メーカーの地域別イメージを紹介すると下記のようになります。

  • アメリカ勢:健康管理もアクティビティの記録もこれ1個で OK! という完成度
  • ヨーロッパ勢:健康管理はおまけ。アクティビティの記録ができればいいでしょ?(雰囲気)あとは見た目がオシャレならそれで OK
  • アジア勢:アメリカ勢に追いつけ追い越せと奮闘中!

あなたの健康管理のお役に立てる一品を見つけてくださいね。

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比較結果:睡眠の観点であればFitbitかApple Watchがおすすめ

睡眠管理機能のレビュー結果と比較表
各社製品の睡眠機能のレビュー結果(クリックして拡大やダウンロードができます)

【2020-05-18近況】現在 Honor Band 5 をレビュー中です。6月末までに比較表の追加とレビュー結果を公開予定です。

レビューの結果、目的別の私のおすすめは下記のようになりました。各リンクはこの記事後半のレビュー結果紹介に飛びます。

  • 確実に・安定した睡眠記録を毎日とって健康管理に活かしたい → Fitbit
  • クールに睡眠管理をしたい → Apple Watch + AutoSleep アプリ
  • スポーツやアクティビティの記録をメインに活用し、睡眠管理もできたら嬉しい → Garmin
  • 値段は安めで、できるだけ多機能の物が良い(コスパ) → Samsung Galaxy Fit
  • 機能は少なくても良いので、とにかく最安な物が良い → Mi Smart Band 4

上図にレビュー結果を整理しています。下記の項目で各社製品を評価しました。

  1. 睡眠サイクルの表現:睡眠サイクルの表現方法が折れ線グラフか、または棒グラフか。医学的な表現としては折れ線グラフがよく使われる。
  2. 睡眠ステージの数:睡眠サイクル内で表現される睡眠状態の数。レム (REM) 睡眠やノンレム睡眠(浅い睡眠、深い睡眠)などがある。この数が多いとより細かい睡眠分析をしていると考えられる。
  3. 睡眠スコア表示:アプリが算出した睡眠結果の採点機能。〇×はこの機能があるか/ないかを意味する。高得点を取るほどよく眠れたことをアプリが教えてくれる。このレビューではスコアの算出方法がわからないため睡眠機能評価に使わない。
  4. 各睡眠ステージの割合表示:各睡眠ステージが睡眠時間全体のうちどの程度あったかを表示する機能。〇×はこの機能があるか/ないかを意味する。
  5. 週平均の睡眠時間表示:1日の睡眠時間だけでなく、1週間の平均睡眠時間を算出・表示する機能があるか/ないか。
  6. 睡眠図と心拍数の重ね合わせ:睡眠サイクルに睡眠中の心拍数のグラフを重ねて比較表示する機能があるか/ないか。
  7. 睡眠図と腕の動きの重ね合わせ:睡眠サイクルに睡眠中の腕の動き(加速度センサー)のグラフを重ねて比較表示する機能があるか/ないか。
  8. 睡眠図のシェア機能:睡眠サイクルを画像としてシェアする機能があるか/ないか。
  9. 睡眠サイクルから質の確認【最重要】:計測した睡眠サイクルから睡眠の質をチェックできるか。3つのポイント(補足を参照)を使って「良く眠れたかどうか」を確認できるか。
  10. 睡眠以外の健康関連機能:この記事でレビューした睡眠以外にどのような機能があるか。数が多いほど多くの項目をアプリで管理できる。

今後も新しい製品が出たら購入してレビューを続ける予定です。その際には上図の結果が変わる可能性もあるのでご了承ください。

アメリカ勢のレビュー結果を簡単に紹介

Fitbit

Fitbitの睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Fitbitのデバイスで「睡眠の質」をグラフから見分けるポイント(レビュー詳細)

すべてはここから始まりました。

私は心臓が止まって(心拍数が下がって)意識を失いかけました。そんな経験は2度としたくない。そんな想いからまずは心拍数を常時監視しようと Fitbit のトラッカー (Alta HR) を購入しました。

使い始めてから、心拍数の計測だけでなく睡眠の状態がグラフで表現できることを知りました。医師が書いた睡眠の解説本で勉強しながら、日々の睡眠サイクルと自分の体調を比較しました。少しでも疲労を回復することが必要でした。

上の図にあるオレンジ色の補足を参考にすれば、よく眠れたかどうか(疲労回復できているかどうか)を分析できるようになりました。私の経験と独断で「睡眠の質をチェックするポイント」を3つにまとめました。この記事の補足にて根拠を解説しています。

Fitbit 社製品は複数購入しています。どちらの製品も同じように睡眠の質を評価できます。

他社製品よりも Fitbit の睡眠分析機能はシンプルです。しかし確実に・安定して日々の睡眠記録をとって健康管理に活かしたいのであれば Fitbit をおすすめします。

3年以上利用していますが、いまだに Fitbit の睡眠分析がベストです。毎日データをとり続けています。

レビューした製品: Fitbit Alta HR, Versa 2

Apple Watch (iPhone)

Apple Watch, iPhoneの睡眠管理機能アプリレビュー概要

関連記事:【まとめ】Apple Watch (iPhone) 睡眠管理アプリレビュー【比較】

Apple Watch は純正アプリ(ヘルスケア)以外にもサードパーティ製アプリが多数リリースされています。そのため使用するアプリによって評価結果が変わりました。

結論として、 Apple Watch と連携した睡眠管理、 iPhone だけの睡眠管理どちらも可能でした。レビューの結果、下記のアプリを個人的におすすめしています。

  • Apple Watch ありきでバリバリ睡眠管理がしたい(有料アプリ) → AutoSleep
  • Apple Watch ありきだが無料アプリで睡眠管理をしたい → Vitalbook
  • Apple Watch を持っていないけど iPhone だけで睡眠管理がしたい → Sleep Meister

各アプリのレビューの詳細は関連記事をご覧ください。アプリによっては睡眠記録の表示方法が違ったりアドバイス機能があったり、ポイントの貯まる機能など個性的でした。

評価項目6番「睡眠図と心拍数の重ね合わせ」は各社製品で×がついています。しかし iPhone アプリの AutoSleep と Pillow にはこの機能があります。

レビューした製品: Apple Watch Series 4

レビューしたアプリ: AutoSleep, Somnus, Pillow, Vitalbook (Sleep Meister)

関連記事:Apple Watchで心電図を測り使い方と注意点を整理した

GARMIN

Garmin Vivosmart 4睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Garmin Vivosmart 4 vs Fitbit「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

Garmin 社はすでに多くのトラッカーやスマートウォッチを提供しており GPS 関連製品に定評があります。

老若男女を問わず利用しやすいシンプルなリストバンド形の Vivosmart 4 をレビューしました。

結論は、睡眠サイクルの最初の部分に「深い睡眠」が検出されたかどうかで簡易的には判断できそうです。上の図を参考にすれば日々の生活で睡眠管理はできます。

ただ深い睡眠や中途覚醒(寝ている間に目が覚める)などの検出感度が Fitbit より低く、一部例外もありました。

睡眠分析の安定度は Fitbit ほどではありません。ただ Garmin 社のトラッカーはアクティビティ機能も充実しています。最大酸素摂取量 (VO2 max) や動脈血酸素飽和度 (SpO2, 海外向けのみ)といった先端的な機能も搭載されています。

スポーツやトレッキング、ジョギングなどのアクティビティをしつつ睡眠も管理したい人、ガーミンが断然おすすめです。

レビューした製品: Garmin Vivosmart 4

GARMIN(ガーミン), 2018
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ヨーロッパ勢のレビュー結果を簡単に紹介

POLAR Ignite

Polar Igniteの睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:POLAR Ignite vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

GPS 機能を使ったアクティビティの記録に定評がある POLAR 製品ですが、睡眠機能については悪い評価をせざるをえませんでした。

Polar Ignite を毎日装着して寝ているのに睡眠データがとれませんでした。上図の右にあるように、約1か月装着して睡眠データがとれたのは約半分でした。これではそもそも日々の健康管理ができません。

上図の左は睡眠サイクルがとれた日の Fitbit の波形との比較結果です(両デバイスを片腕ずつ装着して同じ日の睡眠データを取得)。両者の睡眠サイクルに不一致があり Polar の波形では睡眠の質が評価できませんでした。

この製品はスポーツやアクティビティの記録をメインに使いたい人向けの一品です。

レビューした製品:Polar Ignite

Withings Move (ECG)

Withings Move (ECG)の睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Withings Move (ECG) vs Fitbit「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

Move と Move ECG は別の製品です。どちらも見た目はほぼ同じでアナログ時計型のトラッカーです。 Move ECG は心電図計測機能付き、 Move は心電図機能がありません。

ただどちらの製品もアプリが共通なので Move (ECG) と統一表記しました。

睡眠サイクルのデータはとれましたが、睡眠の質の評価はできませんでした。

同じ日の睡眠サイクルを Fitbit と比較したところ、睡眠サイクルの不一致がありました。 Fitbit では出ていない「深い睡眠(疲労回復や老廃物処理をする大切なステージ)」が Move (ECG) には出てしまいました。

言い換えると、身体はあまり眠れていなかったのに Move (ECG) は「よく眠れました」と表示した可能性があります。

Move/Move ECG はどちらも乾電池で動作するデバイスです。節電のために心拍数を常時計測していません。睡眠中も心拍数を計測していないため睡眠サイクルの解析元になるデータが Fitbit と全く異なります。腕の動き(加速度センサー)だけでデータ解析したためこのような不一致が出たと考えられます。

この製品にはアクティビティの記録機能もあります。数少ないアナログ腕時計型なので、おしゃれにアクティビティを記録したい人向けの一品です。

関連記事:Withings Move ECGは心電図が測れるアナログ腕時計

Withings Steel HR Sport

Withings Steel HR Sportの睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Withings Steel HR Sport vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

Withings 製品2つめとして、 Steel HR Sport もレビューしました。ブリュッセルの量販店で50ユーロほど値下げしていました。

Steel HR Sport は Move より細かく睡眠データを解析していました。 Move と違って10分に1回程度心拍数を計測するからです。

しかし、全体的に睡眠の質の良し悪しの判断が分かれるギリギリラインの睡眠図となることが多かったです。比較元となっている Fitbit はもっとパッとみてわかりやすい睡眠図です。

また19日間データをとって評価結果の不一致が4日分ありました。不一致率は約2割です。割合としては週1~2回程度、起床後の自分の感覚と睡眠サイクルにつじつまが合わない可能性があります。

以上の理由から、あえてこの製品を睡眠管理用におすすめしません。かっこいいアナログ時計型なので、やはりおしゃれをしながらアクティビティを管理したい人向けの一品です。

Suunto 3 Fitness

Suunto 3 Fitnessの睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Suunto 3 Fitness vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

Suunto (スント)もフィンランドのメーカーです。ローエンドモデルの Suunto 3 Fitness をレビューしました。

睡眠管理の機能は最小限しかありません。またアプリ内に日々の心拍数データが残りません(1日の平均値のみ)。睡眠時間だけわかれば良いという人向けの製品です。

このレビューで重要視している睡眠図(睡眠サイクル)が Suunto 3 Fitness には搭載されていませんでした。そのため Fitbit と同じ基準で睡眠の質を比較できませんでした。

Suunto 3 Fitness は「睡眠時間」と「熟睡時間」はあります。熟睡時間を使えば睡眠の質がわかるかもしれませんが、私は判断基準を持ち合わせていません。

“SUUNTO MOVESCOUNT” という独自の SNS サービスがあります。ジョギングなどのアクティビティを共有することができます。仲間などをみつけて一緒にアクティビティをしたい人にはおすすめです。

アジア勢のレビュー結果を簡単に紹介

Mi Smart Band 4

Xiaomi Smart Band 4の睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Mi Smart Band 4 vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

Xiaomi がリリースした格安アクティビティトラッカーが Mi Smart Band 4 です。

本体は値段の割にしっかりしており、画面もフルカラーでカスタマイズ可能。「驚異のモデル登場か?」となりました。

睡眠サイクルを比較レビューした結果、深い睡眠の検出がうまくされず睡眠の質を評価できませんでした。

日々の睡眠に対するアドバイス機能も充実しており、実にもったいないです。

このモデルを使うのであれば、アクティビティ記録機能か自動心拍数検出でしょう。

マラソンなどのスポーツをする方はもちろんアクティビティ記録。健康管理をしたい人は自動心拍数検出を ON にして「高心拍数異常検知」機能を使うことができます。

最大酸素摂取量 (VO2 max) も画面表示されているのですが、値が表示されません。将来用でしょうか。値段相応で他社製のように健康管理機能は多くありません。

今後さらなる改善が期待されます。数千円でここまでできるガジェットはまさに驚異です。とにかく安さ重視であれば Mi Band です。

シャオミ(Xiaomi), 2019
この製品の詳細を見る

Samsung Galaxy Fit

Samsung Galaxy Fitの睡眠管理機能レビュー概要

関連記事:Samsung Galaxy Fit vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー(レビュー詳細)

アジア勢の中では世界的な知名度が高い、サムスン電子のリストバンド型トラッカーです。

Fitbit の波形と睡眠サイクルを比較したところ、 Galaxy Fit は深い睡眠の検出感度が低かったです。

質の良い睡眠の検出は不安定、質の良くない睡眠は安定してとれる傾向にありました。それでも入眠直後に深い睡眠になり、その深い睡眠が 10 分間あればよく眠れていると判断できそうです。

毎日確実に睡眠サイクルを計算して表示しました。日々の睡眠管理はしっかりできます。

起床時刻と就寝時刻は Fitbit とほぼ一致していました。今後アプリが改善されれば睡眠サイクルの表示も良くなる可能性があります。

またアメリカ勢トラッカーの機能とほぼ同じものが Galaxy Fit でも実装されています。心拍数、体重管理、ストレス計測だけでなく女性向けの健康管理(生理管理)も配慮され多機能です。

多機能なのに価格はアメリカ勢よりお安め。お値段以上の付加価値を感じることができるのが Galaxy Fit です。

サムスン, 2019
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補足

ここからは私が独自に調べた予備知識を解説します。睡眠についてより良く知ることができれば幸いです。

睡眠サイクル(睡眠図)とは何か?

睡眠管理図のイメージ

睡眠図(睡眠経過図)とは、睡眠時に現れる「レム睡眠、ノンレム睡眠」という状態の推移を時間経過とともに表したグラフです。上図のようなグラフになります。

実際に取れる波形はもっと複雑になるのでここではシンプルにしました。睡眠中はこの「レム睡眠とノンレム睡眠」が交互に現れることで、疲労回復や記憶の整理、夢をみたりします(そのため睡眠サイクルともいいます)。

睡眠はまだ解明されていないことが多くすべてを勉強する必要はありません。この記事の目的はグラフから睡眠の質を評価することなので、専門知識なしでグラフを読むポイントを提案しています。

そのため、睡眠図については以下の2点を抑えていただければ大丈夫です。

  • 睡眠図には「レム睡眠」、「ノンレム睡眠」、「覚醒」というステージが記録される
  • 睡眠にはサイクルがあり、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」は交互に現れる

ただし、多くのデバイスではノンレム睡眠を「浅い睡眠」、「深い睡眠」と表記しています。ノンレム睡眠は厳密には4ステージあり、そのうちの2ステージを「浅い睡眠」、「深い睡眠」と分類していると考えられます。

睡眠の質をチェックする3つのポイント

睡眠の質をチェックする3つのポイント

医師が書いた睡眠に関する本や私が Fitbit で計測した睡眠データから、睡眠の質をチェックするポイントは以下の3つに整理しました。1番が最も重要で、番号順に優先順位は下がります。

  1. 「覚醒」から「最初の深い睡眠」に入るまでの時間は短いほど良い(30分以内が目安)
  2. 最初の深い睡眠は20分間以上あることが望ましい
  3. 睡眠中の途中覚醒回数は少ない方が良い

一番重要なのは入眠直後の傾向です。覚醒状態から最初の深い睡眠にスムーズに移行する(私の経験上30分以内)ほど良い睡眠がとれる傾向にあります。

逆に最初の深い睡眠まで1時間以上かかれば、途中に深い睡眠が何度出てきても結果的には疲れが取れない傾向にあります。例えば起きた後なのにあくびをした経験はありませんか?こういう場合は実はあまり眠れていません。

そして最初の深い睡眠は20分間以上あれば良い睡眠の傾向にありました。これも私の経験上の数字ですので、データを取りながらご自身のパターンを見つけてください。

アプリによっては深い睡眠が何分間あったか見れないものもあります。そのためこのチェックポイントの優先順位は2番目です。まずは1番目の「覚醒状態から最初の深い睡眠までの移行時間」を優先してチェックしましょう。

3番目の途中覚醒回数も参考程度としてください。最初のポイントがきちんと確認できてよく眠れていれば途中覚醒は少ないはずです。眠れなかった日ほど途中覚醒回数も多くなるはずです。

深い睡眠(ノンレム睡眠)が良質な睡眠をとるための最重要キーワードであることは、以下の専門書から引用して根拠とさせていただきます。

睡眠の質を上げるためには、いろいろな条件があります。身体がもともともっている生体リズム、寝室の光や温度、寝具との相性……。留意点は数えきれないほどありますが、最大の注意ポイントが「寝入りばな、最初のノンレム睡眠を深くしっかりと眠れるようにする」ことです。

西野精治 『スタンフォード大学教授が教える 熟睡の習慣』 PHP新書 (2019) kindle版位置No.558付近より引用

このように、入眠直後の深い睡眠(ノンレム睡眠)を睡眠サイクルから読み解くのが睡眠の質をチェックする重要ポイントなのです。

外部リンク:深い眠りによって脳内の老廃物が洗い流されていることがわかった:研究結果 | ニューズウィーク日本版

細かく分析したい人へ:PC版サービスも活用してみる

PC版のダッシュボード

データの収集から結果の分析まですべてスマホアプリで済ませる人が大多数だと思います。

しかしあえてここで提案します。分析にこだわりたい人は PC 版(ブラウザ)のサービスでもデータを閲覧してみましょう。

上図は各社のブラウザ経由のデータ表示です。これら初期画面のことをダッシュボードといいます。スマホアプリと同じログイン ID とパスワードで、各社のウェブサイトからログインしてこのサービスを利用することができます。

表示されるデータはもちろんスマホアプリで見るのと同じです。 PC 版だから睡眠結果が良く表示されることは当然ありません。

ただし全体的な傾向として PC 版の方がスマホ版よりも詳しく分析ができます。例えば Fitbit では一週間の平均睡眠時間がアプリではわかりません。しかし PC 版では見ることができます。また各時間帯の歩数やカロリーのグラフ表示がアプリ版と異なります。

アプリとPCでの歩数表示の違い

PC 版だと画面が大きいこともあり、アプリ版とは違った目線でデータ分析ができます。そのためこだわりたい人にはこういう方法もあるということを知っていただければと思います。

外部リンク:各社のPC版ダッシュボード(リンク先のログインまたはサインインから始めよう)

同じメーカーの他モデルの睡眠評価はどうなる?

同一メーカーから販売されている別の製品でも、心拍数計測やアプリによる睡眠データ分析は原則同じはずです。そのためこのレビューで評価していない製品でも同一メーカーであれば睡眠管理機能の評価結果は同じになると推定しています。

ただし、計測方式またはアプリが同一メーカー間で違う場合は別評価とします。

例えば Withings 製品の Move (ECG) と Steel HR (Sport) は同一メーカーですが心拍数の計測タイミングが異なります。 Steel HR は10分おきに心拍数を計測しますが、 Move はボタン(リューズ)を押して自分で心拍数を計測する必要があるオンデマンド方式です。

心拍数のデータ量が Move と Steel HR で違うことになります。アプリは同じですがデータの分析結果は変わる可能性があります。実際のところ Move は睡眠データ解析に心拍数を使っていない可能性が高いです。

このようなケースはまれですが、睡眠機能をできるだけ細かくレビューするため別評価にします。

まとめ

スマートウォッチやトラッカーを爆買い

どの製品も個性的で魅力的でした。睡眠機能はあくまでもスマートウォッチやトラッカーの機能の1つでしかありません。ただ睡眠評価となると人の健康にかかわるだけに辛口評価をせざるをえませんでした。

あなたにとってベストな製品がこのレビューを通じて見つかれば嬉しいです。

もう一度おすすめ製品をまとめましょう。各リンクはこの記事後半の各レビュー結果紹介に飛びます。

  • 確実に・安定した睡眠記録を毎日とって健康管理に活かしたい → Fitbit
  • クールに睡眠管理をしたい → Apple Watch + AutoSleep アプリ
  • スポーツやアクティビティの記録をメインに活用し、睡眠管理もできたら嬉しい → Garmin
  • 値段は安めで、できるだけ多機能の物が良い(コスパ) → Samsung Galaxy Fit
  • 機能は少なくても良いので、とにかく最安な物が良い → Mi Smart Band 4

参考文献

睡眠の質をチェックするポイントは医師の書かれた書籍をベースに筆者が独自に整理しました。私たちの生活を良くするために日々研究されている先生方にこの記事を通じて御礼申し上げます。

西野精治, PHP新書, 2019
この本の詳細を見る

※このレビューは2017年以降少しずつ行っています。最新アプリではこの記事で書かれた内容と相違があるかもしれません。

※良い睡眠がとれたかどうかは必ずご自身の体調や起床後の気分などでご確認ください。アプリの表示は計測結果を保証するものではありません。

※この記事で取り上げていない他の製品についてはレビューしていません。あらかじめご了承ください。

※このレビューは睡眠管理機能に特化しています。睡眠以外の機能、特にスポーツやGPS付きアクティビティの記録機能などはレビューしていません。そのため、このレビューの睡眠機能評価が悪くても製品のすべてを否定しているわけではありません。

この記事のカテゴリ:体調管理とガジェットレビュー
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このブログを書いている人

ダイブツ近影

ダイブツ
@habatakurikei
元々IT系だけど電気系技術者。20代で博士号を取得するも、全然社会の役に立てないのが不満でブログによる情報発信を開始。あなたに有益な知識やノウハウを理系目線かつ図解でわかりやすく解説するのがモットー。2018年心臓発作であわや過労死寸前。そこからガジェットレビューを通じた体調管理の情報発信も開始。ベルギー在住でシンガポール就労経験もあり、海外転職や海外生活のノウハウも公開中。

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