【おすすめ】各社スマートリングの睡眠機能をレビュー【比較】

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スマートリング各製品のラインナップとパッケージ

テクノロジーの進歩によりセンサーが小型化し、より高機能な製品をより小さく実現することができています。

睡眠分析は心拍数計測と同じくスマートウォッチが先行して搭載していた機能です。しかし近年ではスマートリング(指輪型デバイス)でも搭載できるようになりました。

この記事はスマートリングの睡眠分析機能のレビュー結果をまとめたページです。あなたにピッタリの一品をお勧めできれば嬉しいです。

スマートリングにはこのようなメリットがあります。

  1. 腕時計よりも小さいため手軽に健康管理を始められる。
  2. 目立たないためファッションの一部としてさりげなく取り入れることができる。

このようなメリットから私自身スマートウォッチの代わりに導入したいのが本音です。しかし睡眠分析の精度としてはまだまだ改善が必要です。

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比較結果:絶対おすすめといえる一品はまだない

各社スマートリングの睡眠管理機能と仕様についての比較表
各社製品の睡眠機能のレビュー結果(クリックして拡大やダウンロードができます)

上図表はこれまでレビューしてきたスマートリングの仕様と比較表です。

この中でおすすめするなら Oura Ring か RingConn です。しかし決定的に優位な機能を持っている製品はないといえるのが現状です。

スマートリングをレビューすればするほど、アップルウォッチが健康管理デバイスとして他の追随を許さないレベルで作りこみされているのがわかります。

次節以降は各製品のレビュー結果の概要を紹介します。

上の図表はこのような項目で評価しました。

  1. 睡眠サイクルの表現:睡眠サイクルの表現方法が折れ線グラフか、または棒グラフか。医学的な表現としては折れ線グラフがよく使われる。
  2. 睡眠ステージの数:睡眠サイクル内で表現される睡眠状態の数。レム (REM) 睡眠やノンレム睡眠(浅い睡眠、深い睡眠)などがある。この数が多いとより細かい睡眠分析をしていると考えられる。
  3. 睡眠スコア表示:アプリが算出した睡眠結果の採点機能。〇×はこの機能があるか/ないかを意味する。高得点を取るほどよく眠れたことをアプリが教えてくれる。このレビューではスコアの算出方法がわからないため睡眠機能評価に使わない。
  4. 各睡眠ステージの割合表示:各睡眠ステージが睡眠時間全体のうちどの程度あったかを表示する機能。〇×はこの機能があるか/ないかを意味する。
  5. 週平均の睡眠時間表示: 1 日の睡眠時間だけでなく、 1 週間の平均睡眠時間を算出・表示する機能があるか/ないか。
  6. 睡眠図と心拍数の重ね合わせ:睡眠サイクルに睡眠中の心拍数のグラフを重ねて比較表示する機能があるか/ないか。
  7. 睡眠図と腕の動きの重ね合わせ:睡眠サイクルに睡眠中の腕の動き(加速度センサー)のグラフを重ねて比較表示する機能があるか/ないか。
  8. 睡眠図のシェア機能:睡眠サイクルを画像としてシェアする機能があるか/ないか。
  9. 睡眠サイクルから質の確認【最重要】:計測した睡眠サイクルから睡眠の質をチェックできるか。 3 つのポイント(補足を参照)を使って「良く眠れたかどうか」を確認できるか。

各製品のレビュー結果を簡単に紹介

オーラリング

オーラリングのレビューまとめ。購入に迷ったら実績のあるオーラリングなら無難な選択。

フィンランド発の Oura Ring (オーラリング)です。

基本的な睡眠パラメーターの測定、睡眠ステージの確認や調整、昼寝の自動検出、グラフを通じた過去のトレンド確認など十分な機能を提供しています。

Oura Ring はスマートリングの最古参で開発実績とデータが十分に蓄積されています。その歴史の中で睡眠分析機能の大幅アップデートが近年ありました。

睡眠サイクルを Fitbit と比較した結果、 Gen 2 は約 70% の信頼性を確認した一方、 Gen 3 は大幅アップデートによる改善が見られませんでした。 Oura Ring と Fitbit の間で睡眠ステージの検出にいくつかの不一致があり、特に睡眠中の覚醒検出に課題が残っています。

結論としては、 Gen 2 モデルは「かなり良い」、 Gen 3 は最新モデルですがそれほど推奨していません。バッテリーが 4 日間持つため、日々の健康状態を手軽にチェックすることができます。

実績のあるデバイスなので将来的な改善を期待しています。特に睡眠中の覚醒検出精度の改善が求められます。

関連記事:Oura Ring vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー

サーキュラーリング

サーキュラーリングのレビューまとめ。販売後混乱し続けたスタートアップ製品。

フランス発のスタートアップが製造したスマートリング、 Circular Ring (サーキュラーリング)です。

睡眠分析、歩数計算、心拍数、呼吸数、血中酸素レベルのモニタリングができます。またリングカバーは取り外し可能で色を変えてファッションできる、欧州らしいデザインです。

Fitbit と睡眠サイクルを比較した結果、 Circular Ring の精度は低いと言わざるを得ませんでした。浅い睡眠だと感じた日でも深い睡眠を過剰に検出することがしばしばありました。起床時間と睡眠時間を比較的正確に記録していましたが、異常に早い時間に睡眠を記録した例もありました。

レビューした時点ではおすすめできる製品ではありません。大幅な改善が求められます。

初期リリースでは防水対策すらしてなく軽く物議をかもしました。また注文したサイズよりも大きいものが到着し、欧州品質のサービスをまざまざと見せつけられました。

ファームウェアの更新頻度も少なく本当に今後改善されるか疑問が残ります。

関連記事:Circular Ring vs Fitbit「睡眠の質」表示比較レビュー

リングコン

リングコンのレビューまとめ。伸びしろがあり注目のデバイス。

クラウドファンディング発の RingConn (リングコン)です。

基本的な睡眠管理機能である睡眠スコア、睡眠時間、ベッドで過ごした時間、睡眠効率、睡眠ステージ、過去の睡眠傾向チェックなどを提供します。ただし睡眠中の呼吸回数は測定しません。

Fitbit と比較した結果、 RingConn はほぼ毎晩、睡眠を開始した直後に深い睡眠を検出しました。疲労回復の目安になる「入眠直後の深い睡眠」を分析できませんでした。

おすすめレベルとしては Oura Ring に及びません。しかし装着感は良く毎日快適に使うことができました。今後改善されればベストデバイスになる可能性を秘めています。

今後の改善点としては睡眠サイクルの分析機能、睡眠中の呼吸回数測定の実装でしょうか。呼吸数は睡眠時無呼吸症候群かどうか判断するための重要な機能です。

関連記事:RingConn vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー

ウルトラヒューマンリング

ウルトラヒューマンリングのレビューまとめ。充電時間とアプリに改善が必要。

インドメーカー発の Ultrahuman Ring Air (ウルトラヒューマンリングエアー)です。

基本的な睡眠管理機能、過去の睡眠傾向の分析、睡眠中の心拍数や血中酸素濃度などの生体データ測定を備えています。ただし睡眠中の呼吸回数は測定しません。

Fitbit と比較したところ、 Ultrahuman Ring Air は深い睡眠段階を過剰に検出する可能性がありました。睡眠サイクルそのものは Fitbit よりも Apple Watch の結果と似ていました。

全体的に Oura Ring や RingConn ほどのおすすめができません。ハードウェアとしての装着感は問題ないですがアプリが直感的に使いにくいです。

主な改善点としてはバッテリーレベルが低い場合の充電時間の短縮と、睡眠段階検出の精度の向上が挙げられます。

関連記事:Ultrahuman Ring Air vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー

シム

シムのレビューまとめ。そもそも睡眠改善トレーニングを目的としたデバイスであり睡眠分析はメイン機能ではない。

オーストラリア発(?)のリング型睡眠デバイスである THIM (シム)です。

THIM の主な特徴は「睡眠トレーニング」機能で、睡眠の質を向上させることを目指して設計されています。

このデバイスは心拍数を測定するのではなく、加速度計を使用して睡眠状態を分析します。また軽い睡眠中にユーザーを起こすスマートアラーム機能も備えています。デバイスには白いベルトが付属しており、ユーザーの指に合わせて調節することができます。

Fitbit と睡眠サイクルを比較した結果、睡眠ステージに明確な違いがありました。 THIM は深い睡眠をより多く記録し、睡眠中により頻繁に覚醒する傾向がありました。さらに、 THIM の睡眠サイクルはほぼ毎晩似た傾向を示していました。

レビューの結果、 THIM は他のトラッカーとは毛色の違うデバイスでした。睡眠の質を計測するのではなく、日々の睡眠を改善するためのトレーニング機器という位置づけです。

改善点としては、ベルトをより調節しやすくして快適なフィット感をだせるようにすること、睡眠トレーニング機能にはトレーナーからの指導があった方がよいことでしょうか。

関連記事:THIM vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー

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まとめ

どの製品も趣向を凝らしており一概に悪いとは言いたくないのですが、機能性を重視するあまり辛口な評価になってしまいました。

ファッション性や手軽さを考えれば今後もスマートウォッチ以外の選択肢として健康管理をサポートする強力なデバイスになるはずです。

あなたにとってベストな製品がこのレビューを通じて見つかれば嬉しいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

※このレビューは 2017 年以降順次行っています。最新アプリではこの記事で書かれた内容と相違があるかもしれません。

※良い睡眠がとれたかどうかは必ずご自身の体調や起床後の気分などでご確認ください。アプリの表示は計測結果を保証するものではありません。

※この記事で取り上げていない他の製品についてはレビューしていません。あらかじめご了承ください。

※この記事は睡眠管理機能のレビュー結果を整理したものです。睡眠以外の機能、特にスマートリングの決済機能についてはレビューしていません。

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このブログを書いている人

ダイブツ
twitter: @habatakurikei
元々IT系だけど電気系技術者。20代で博士号を取得するも、全然社会の役に立てないのが不満でブログによる情報発信を開始。あなたに有益な知識やノウハウを理系目線かつ図解でわかりやすく解説するのがモットー。2018年心臓発作であわや過労死寸前。そこからガジェットレビューを通じた体調管理の情報発信も開始。ベルギー在住でシンガポール就労経験もあり、海外転職や海外生活のノウハウも公開中。

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