海外就職のトリセツまとめ

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このシリーズでは海外で働く心構え、ビザや就労ルール、応募書類の作り方、仕事を見つける方法やキャリアデザインについて解説しています。

今は日本にいながらにして海外の会社の求人検索、応募、面接、内定まですることができ、日本国内で転職するプロセスとギャップはなくなってきています。私がシンガポールやベルギーで就労した経験を公開しましたので、参考にしてください。

海外就職を実現するためのフローチャート
海外就職を実現するためのフローチャートと解説記事

海外就職/転職活動する前に知ってほしいこと

海外就職とは何か?働き方の種類と外国で日本人が必要な理由

近年の若者は内向きという意見もありますが、データによると海外在住日本人は年々増え続けています。私にとっての海外就職は「世界で勝負するエンジニアになる」というチャレンジでした。キャリアは人それぞれ違うので一般論を語るべきではありません。海外での働き方の種類やなぜ海外就職が広まってきているかを解説しています。少なくとも「駐在員>現地採用」という図式は今の時代に当てはまらないため否定させてください。

海外で働いて生活するために知っておきたい治安と差別のこと

もしこれから海外で生活するとして、不安はありますか?この記事では海外での治安や差別についての私の経験をお話しします。安全・安心な場所はないことを理解してもらったうえで、自分が住む地域の治安情報を調べてみましょう。具体的な治安情報の収集方法と、どういう情報に注意すべきか紹介します。また海外では自分が外国人であること、ローカルの人と同じ立場ではないことも説明します。

ビザって何?海外で活動するために必要な在留資格とは?

海外で活動するには、その国の在留資格を取得する必要があります。ビザや労働許可(ワークパーミット)がそれらに該当しますが、どういったものなのでしょうか?国によってルールやプロセスが全く異なります。私が就労したシンガポールとベルギーの事例を解説します。最近はノマドのように観光ビザで旅行を兼ねた働き方もありますが、実態はグレーゾーンであり本来はNGです。

海外就職で求められる英語レベルはどれくらい?

海外で働くには完ぺきな英語力が必要では?と考えていませんか?そんなことはありません。大切なことは何ができるかであり、自分のやっていることを伝える手段として語学力が必要なのです。スマホの翻訳アプリでコミュニケーションをとるくらいの度胸が必要です。そのため、求人によって求められる語学力は異なります。日本人以外の人が日英の翻訳をやるなど、日本人じゃなくてもできる仕事であれば英語ができても採用はされません。

高卒や大学新卒でも海外で働けるか?難しい理由と突破口

日本人が海外で仕事を見つけるためには、大学卒で職歴があった方が有利です。では高校卒や大学新卒で海外で働くのは難しいのでしょうか?採用側の心理、就労ビザの審査のあいまいさ、学歴による有利・不利という観点から解説しています。また学歴を問われずに海外で働くなら、フリーランスやノマド、飲食系の駐在といった方法もあり解説しています。

海外でも残業はあるけど日本と何が違う?3か国就労経験を比較

海外で働いたら残業はあるのでしょうか?もちろん仕事の内容にもよりますが、残業することはあるでしょう。ただ国の法律により残業した場合の対価は違います。私がシンガポールとベルギーで働いて実際にどうだったのか解説します。国により残業代や代休がもらえたり、高プロのように何ももらえないこともありました。また祝日の日数を比較することで、休み方の違いも浮き彫りになります。

好待遇だがしがらみもある駐在員、安くても働きやすい現地採用

世間的にはまだまだ駐在員は現地採用より上というヒエラルキーがあるようですが、実際のところはどうでしょうか?私がシンガポールとベルギーの2か国で現地採用として働いた経験をお話しします。給料や待遇はもちろん駐在員の方が良いですが、現地採用はその国の労働者として守られています。駐在員さんの嫌がらせもなく、むしろ駐在員さんはみんな疲れている感じです。

海外就職経験後のキャリアへのアドバイス

海外就職は実現したらそれで終わりではありません。変化の速い昨今では3ヶ月から半年のペースで状況は変わります。海外で働いた後その国に残るか、日本に帰国するか、または他国でさらにチャレンジするか、海外就職後の不安を抱えている人もいます。海外就職をしてみたいけどその後のキャリアについて知りたい人へ向けて、私からのメッセージです。

RYU×RYUフェスタ2018で沖縄の学生さんに海外就職のアドバイス

自分の海外就労の経験を若い人たちにシェアして、キャリアに選択肢があることを教えたい。そんな気持ちで始めた個人活動の第1弾として、沖縄県で開催された留学イベント『Ryu×Ryuフェスタ』で講演させていただきました。学生さんが主体で同じ世代の子たちに外国での体験を共有している姿には、熱い想いを感じました。イベント概要、私のプレゼンスライド、質疑応答そのほかお手伝いしたことをまとめました。

応募書類(履歴書・職務経歴書)の準備方法

転職活動を開始するにあたり、まずは応募書類を作成しましょう。海外就職とはいえ英語版だけでなく日本語の書類も準備することをお勧めします。ただし日本語の履歴書の書き方は既存の転職対策がそのまま使えるため、このシリーズでは省略させていただきます。英語の履歴書については個別記事で詳しく解説しています。

ここで解説している職務経歴書、英文履歴書、カバーレターはダウンロードページより無料でダウンロードできます。会社名や個人情報を削除してあるので、ご自身の内容に修正してお使いください。これらは私が実際にシンガポールやベルギーの転職で内定をもらった書類です。

和文職務経歴書の書き方と海外就職できた実例

海外の会社であっても採用担当者が日本人であれば、日本語の履歴書と職務経歴書が必要です。そのため、職務経歴書も日本国内の転職活動で準備するのと変わりはありません。このページで紹介している職務経歴書は、私が実際に海外就職の内定をもらえた生きた教科書としてお使いください。海外では即戦力が求められるため、何ができるかをアピールしましょう。私はエンジニアの転職だったので、測定器やプログラミング言語のスキルを別表でまとめました。

英文履歴書・職務経歴書の書き方と海外就職できた実例

英語の履歴書には独特の記載方法があります。そのため、日本語の履歴書をベースに作成するのは良いのですが、ただ翻訳するのではなく「箇条書きにする」、「動詞の過去形から始める」、「要点だけ絞り2ページまでに収める」といったテクニックが必要です。顔写真や性別も載せていません。このような英文履歴書ならではのアピール方法をまとめました。

ネイティブに添削されてわかった英文履歴書の書き方とビフォーアフター

この英文履歴書をイギリス人ネイティブ(人材紹介会社で働いた経験あり)に添削してもらう機会がありました。実務経験から自分は何ができるか?をアピールすることが大切と教えてくれました。実際にもらったコメントや指摘と、添削されたプロセスの修正前後を見える化しました。ネイティブがどういった目線で履歴書を見ているのか参考になります。

【日英別】履歴書に英語力を記載する際のポイント

和文履歴書と英文履歴書で語学力のアピール方法は違います。日本語の履歴書では取得した英語系の資格を書きますが、英文履歴書ではアピールにはなりません。英文履歴書では採用担当者に直接アピールするのが有効です。なぜ日本語と英語ではアピール方法が違うのか、なぜ日本の英語の資格ではアピールにならないのか、日本の英語系の資格に潜む盲点を解説しています。

応募から内定をもらうまでのアクション

海外就職や移住に役立つ求人・転職・ローカル生活情報サイト一覧

書類が準備できたらいよいよ応募と面接です。現在はインターネットやSNSの発達により転職エージェントや求人といった情報はあふれています。このページでは国や地域別の転職エージェントや現地生活情報のサイトをまとめました。まずは徹底的に情報収集をしましょう。その国から発信している日本人の情報は現地に行けない人にとって有益です。

海外就職活動で求人を探す4つの方法と長所・短所

求人の探し方は大きく「転職エージェント」、「LinkedInなどの転職向けSNS」、「直接応募」、「縁故(コネ)」の4つがあります。どの方法が一概に良い/悪いということではないので、その時その時で使い分けをするのが良いのではないでしょうか。私のケースではシンガポールの仕事は「エージェント」で見つけ、ベルギーの仕事は「求人広告を見つけて直接応募」で決めました。各方法のメリットとデメリットを解説したので、先ほどのサイト一覧と合わせてお読みいただくと使い分けができるようになるでしょう。

海外就職面接でよく聞かれる質問リスト

書類審査が通って面接に進むことができたら、今度は面接の準備をしましょう。専門的な内容についてはここでカバーできないため、専門家にお願いしましょう。海外就職の場合は専門的な内容だけでなく、プライベートなことも聞かれます。プライベートな質問をするのは「日本を離れて働くことが問題ないことを確認するため」です。プライバシーを侵害するつもりはありませんので、答えられる範囲で答えましょう。

海外就職で失敗しないための雇用契約書チェックリスト

内定は出ましたか?おめでとうございます!夢の実現に一歩進みましたね!新たな門出でワクワクしているところ申し訳ございませんが、これだけはお伝えしなければいけません。

海外就職では日本の労働基準法ではなく現地の法律をベースに就労します。実は海外就職でのトラブルの一つに就労契約の問題があります。悪質なケースでは、その国の就労ビザを会社が出さずに働かせることがあります(もちろん違法です)。日本の法律が適用できないことをいいことに悪質な就労をさせる実態もあるようです。

転職活動で不採用が続くときのアドバイス(1/2)採用側の事情

思うように内定をいただけませんか?つらいことでしょう。私も2度の海外転職経験を経て言えますが、1社の応募で決まることはまずありませんでした。不採用になる理由はミスマッチが原因なのですが、何度も不採用の扱いを受けると落ち込みます。転職は会社と求職者のお見合いですが、採用担当者は気分で採用を判断しています。私が実際に経験した海外面接のエピソードです。

転職活動で不採用が続くときのアドバイス(2/2)応募書類の改善

ミスマッチは採用側だけで起こることではありません。不採用が続くのであれば応募書類を見直すいい機会です。自分のやりたい仕事が実は書類でアピールできていない可能性があります。書類にミスがあったり修正すべき内容を見つけたら、すぐに修正しましょう。また自分一人で見直すのは大変なので、第3者や添削サービスで意見をもらうことも効果的です。

キャリアデザイン

ドラゴンクエストの転職システムと実際のキャリアチェンジの関係

そもそも転職してキャリアを積むということはどういうことでしょうか?キャリア論についてはいろいろな意見がありますが、わかりやすい説明ができないかと考えたところ「やっぱりドラクエの転職システムじゃない?」という結果に行きつきました。多動力とも似ていますが、転職は「スキルの蓄積」と「他分野との組み合わせ」が大切ですね。私がハマったドラクエIIIとIVの転職システムからそのことを解説しています。

自分探しよりも大切な、目の前のことに全力で打ち込むキャリア形成

私は27歳で社会人になるというスロースタートだったため、自分のキャリアに負い目がありました。そんな私にとってのキャリア形成は、まず目の前のことをがむしゃらにやることでした。何かをやっていると新しい道が開けていき、それが今の自分になっています。無計画と言われるかもしれませんが、実はこういったキャリア形成はむしろ重要であることをアメリカの心理学や自己啓発の内容から解説します。キャリアに傷はありません。

マッチング指標を「就職率・充足率・求人倍率」の三位一体グラフにする

自分の希望する仕事に就けない、今の仕事に満足できない…といった不満は誰にでもつきものです。こういった「人と仕事のミスマッチ」は組織の問題であり、解決は難しいです。実際にどういった業種でミスマッチが起きているのか、またミスマッチの少ない業種はあるのか興味を持ちました。そこで、厚生労働省の提案しているマッチング指標を独自に分析してみたところ、事務職は人余りであることがわかりました。マッチング指標は倍率1.0のラインで2分割でき、「買い手市場」と「売り手市場」とすることができます。

人と仕事のミスマッチを見える化するポートフォリオ風マッチング指標

2分割したマッチング指標のグラフをさらに詳しく解析するため、4分割してみました。平均的な業種の値を基点として4分割し「マッチする業種」、「ミスマッチしている業種」、「売り手市場」、「買い手市場」とラベルを付けました。この観点からグラフを見てみると、相対的にですが、農林漁業は比較的安定、事務職は人余り、管理職・販売員・技術者はミスマッチが多く人不足ではないか、ということがわかりました。

エンジニア不足の企業とある技術者の転職ミスマッチのおはなし

近年のテクノロジーの進歩により企業間の競争が一層強くなり、エンジニア不足が深刻となっています。私自身の技術者の経験を言えば、単純な人数不足だけとは言い難い事情があります。給料や待遇、労働環境や適材適所の人材の配置、適切な人材評価、採用プロセスや決断の速さなど、組織の現状を適切に把握して適切な行動をとるべきだと考えています。私が転職したときの企業とのミスマッチの経験をお話しします。

『多動力』を使って海外で働くには?

海外で働くというのは「専門性×語学力」という、まさに多動力の一例です。ただどこの国でも専門性が先であることは一貫しています。まずは自分のスキルを磨きましょう。最近はオンラインで仕事を処理する環境が整い、電話や紙ベースの仕事はどんどん無くなっています。海外の事業所で電話が多いのは日本人ばかりです。このように労働文化を比較するのも面白いです。

さかなクンに学ぶ新しい研究者キャリア

さかなクンは大学で教鞭をとっていますが、彼のキャリアほど不思議な例はありません。自分の好きなことを極めることの大切さ、自分の好きなことを仕事にするとしても分析が必要、など多くの学びがあります。特に、魚が好きだからといって魚に関わる仕事がすべて適職ではないというエピソードは、自分のキャリアを考えていくうえでとても参考になりました。