Oura Ring vs Fitbit 「睡眠の質」表示比較レビュー

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Oura Ring Gen 2 と Gen 3 を並べた写真。見た目に大きな違いはない。

スマートウォッチやアクティビティトラッカーによる睡眠計測はかなり一般的になってきました。

そのためか大手メーカーから無名ブランドまで、リストバンド型のトラッカーは市場に氾濫している状態です。

また技術の進歩によりセンサーの小型化が進んでいます。小型化の結果、指輪型(リング型)のデバイスも発売されるようになりました。スマートリングと呼ばれているようです。

この記事ではフィンランドのメーカーによるアクティビティトラッカー “Oura Ring” (オーラリング)の睡眠機能をレビューします。

結論からいうと、 Gen 2 (2019) はかなり良かったのですが Gen 3 (2021) ははっきりお勧めできません。睡眠の精度は Fitbit と比較してどうしても疑問が残りました。

バッテリーは 4 日間は持つので常時装着で日々の体調管理ができます。

Oura Ring でできること

Oura というアプリでデータを管理します。基本的な機能と何ができるのかを解説します。

基本的な睡眠計測項目を備えている

アプリの睡眠管理メイン画面。睡眠サイクルや睡眠効率、寝返りの動きなどのデータを見ることができる。

上図は Oura アプリの睡眠管理画面です。他のアクティビティトラッカーと同じ機能が Oura にもあります。順番に解説します。

上図左がトップ画面です。上のグラフは睡眠時間とこの後紹介する各睡眠ステージの割合が「積み重ね棒グラフ」として表示されています。ぱっと見て睡眠の質がどうだったかわかるように配慮されています。

グラフの下には「睡眠時間」、「睡眠効率」、「安静時心拍数」といった基本的な睡眠データが表示されています。

その下には 70 という数字が出ています。睡眠スコアだと思われます。このレビューでは睡眠スコアは使用しません。

画面をスワイプするとたくさんの横棒グラフが表示されます。睡眠コントリビューターという名前です。

睡眠コントリビューターに表示されている 7 つの項目(合計睡眠時間、睡眠効率、安眠度、レム睡眠時間、深い睡眠時間、入眠潜時、タイミング)で睡眠スコアを算出しているのでしょうか?詳細はわかりません。

さらに画面をスワイプするとようやく睡眠図(睡眠サイクル)が表示されます。このレビューでは睡眠サイクルの分析によって睡眠の質を評価します。

睡眠サイクルには 4 つのステージ「覚醒、レム睡眠、浅いノンレム睡眠、深いノンレム睡眠」があります。他のトラッカーと同じです。

睡眠サイクルの下には「動き」という小さいグラフがあります。睡眠中の寝返りなどを動きを検出してグラフ化しているものと考えられます。

指輪型の小さいデバイスでこれだけしっかり測れるのはすごいですね。テクノロジーの進歩を感じます。

睡眠ステージのチェックや修正ができる

睡眠サイクル画面の脇にあるボタンをタップするとスライダーが現れる。各睡眠ステージが何分間だったかスライドしてチェックできる。

睡眠サイクルのうち「入眠後の最初の深い睡眠は何分間あったか?」を知ることが睡眠の質をチェックするキーポイントです。時間を細かく見る機能はあるのでしょうか?

上図グラフ右上にあるスライダーボタンをタップすると各ステージの時間がチェックできます。

本来の用途は入眠時刻または起床時刻を修正するためのものです。この本来の用途を無理して使う必要はありません。時間チェックに使いましょう。

ただしこのスライダーは起床当日分のグラフチェックにしか使えません。

過去の睡眠図をチェックするにはアプリではなくウェブブラウザを使ったクラウドサービスを利用する必要があります(後述)。

ちなみに、睡眠図の共有ボタンが画面右上にあります。他のトラッカーと同様、睡眠図を医師と共有するなどの使い方があります。

しかし Oura アプリの共有機能はコラージュがメインのようで、データの共有というよりも画像のデコレーション機能という感じでした。そのためこの共有機能を無理して使う必要はなく、スマホのスクリーンショットで十分です。

昼寝も自動で検出される

昼寝が検出された時のアプリの画面。メイン画面に昼寝があったことが通知され、確認ボタンをタップすると昼寝中の睡眠波形が表示される。

ある休日の昼下がり、ソファでゴロゴロしていたら寝てしまいました。

後でアプリでデータ収集するとアプリのメイン画面に「この時間帯に昼寝していましたか?」といった表示が出ました。上図左の画面です。

確認をタップすることで正式に昼寝として記録されます。

上図右の画面に示すように、昼寝についても夜間の睡眠と同じように分析されます。

平日に昼寝(仮眠)を取り入れて午後の仕事を効率よくする取り組みのことを「パワーナップ (power nap) 」といいます。トラッカーの睡眠分析機能と合わせて有効活用したいですね。

過去の傾向はグラフでチェックできる

アプリメイン画面のハンバーガーメニューから傾向をタップすると過去のデータを見るための睡眠項目一覧が表示される

他のトラッカーと同様、過去の睡眠データの集計と傾向分析もできます。しかしちょっとわかりにくかったです。

上図のアプリメイン画面の左上のメニューボタンから「傾向」 → 「睡眠」を選択します。

さらに一覧で睡眠のどの項目をチェックしたいのか選択します。この項目は 10 個あり、先に紹介した睡眠コントリビューターの項目よりも多いです。

睡眠項目の一覧からひとつをタップすると日別、週別、月別の睡眠状態を示すトレンドグラフが表示される

この例では「深い睡眠」を選択しました。上図に示すように「日別集計」、「週別集計」、「月別集計」が切り替えられる分析画面に到達します。

各集計画面の中央から上の部分に深い睡眠のトレンドグラフが示されています。その左には平均時間の計算結果が表示されています。

定期的に自分の睡眠を振り返ってみるのも大切ですね。

体温も測れるが、相対値のみ表示

アプリのコンディションタブをタップすると表面体温の項目がある。日々の体温の変動を表示して月経周期や体調変化を知るきっかけになる

Oura Ring は体温も計測します。体温の変化から体調の変化を知るきっかけになることができます。

Oura Ring の使用開始から最初の数週間はデータを取り続けて「平熱」を学習します。その後、体温の変化を毎日表示してくれます。

注意していただきたいのは、日常生活で使っている体温(深部体温)を計測しているのではありません。指輪と指の皮膚の接触部分の表面温度「皮膚温」を計測しています。

いわゆる深部体温よりも低い値が計測されるはずです。そのため体温の計測結果そのものはアプリで表示しません。あくまでも「平熱とその日の体温差」だけ表示されます。

この体温変化から例えば女性の月経周期や体調の変化を知ることができます。この記事ではレビューしません。

レビュー方法

レビューをするにあたり、下記に示す方法でデータ収集と分析をしました。結果だけ知りたい人はここは飛ばしてください。

データの取り方

Ouraring と Fitbit をそれぞれつけて睡眠データを計測しているイメージ

睡眠の質を比較するための判断基準は Fitbit のデータです。過去の経験上、起床後の身体の感覚(すっきりしているか、眠気が残っているか)と睡眠図に最も関連性を見いだせているのが Fitbit だからです。

右手の人差し指に Oura Ring, 左腕に Fitbit を装着していつも通り就寝しました。右腕/左腕の装着設定は確認済みです。

※ Oura Ring には装着する手の設定はありません。 Fitbit 側だけ設定を確認しました。

起床後アプリでデータを収集し、両デバイスの波形を比較しました。その結果を解説します。

データ収集期間は Oura Ring Gen 2 は 33 日間, Gen 3 は 28 日間 (約 4 週間) です。

睡眠の質を評価するポイント

左腕に Fitbit, 右腕に Oura Ring を装着している写真

医師が書いた睡眠に関する本や私が Fitbit で計測した睡眠データから、睡眠の質をチェックするポイントは以下の 3 つに整理しました。

  1. 「覚醒」から「最初の深い睡眠」に入るまでの時間は短いほど良い (30 分以内が目安)
  2. 最初の深い睡眠は 20 分間以上あることが望ましい
  3. 睡眠中の途中覚醒回数は少ない方が良い

1 番が最も重要で、番号順に優先順位は下がります。各項目の詳細と根拠については下記の補足説明をご覧ください。

関連記事:補足:睡眠の質をチェックする3つのポイント(各社の活動量計の睡眠管理機能を徹底レビュー)

Gen 3 の睡眠サイクルの比較結果:改善がみられなかった

2022 年 12 月に私の Oura Ring 3 は最新の睡眠分析アルゴリズムが使えるようになりました。この最新アルゴリズムのレビュー結果を紹介します。

1 か月モニタリングしてみた限り、 Gen 2 よりも分析結果は悪くなっている感じです。一致率は約 50 % ほどでした。

判定が一致した例

判定が一致した睡眠図。 Fitbit も Oura Ring も入眠直後に深い睡眠が 20 分以上出て良く眠れたと判定。

上図は Fitbit と Oura Ring Gen 3 の睡眠サイクルを比較した結果です。

Oura Ring のグラフをグレースケールにして Fitbit の睡眠サイクルを上に重ねています。時刻が一致するように横軸は調整済みです。

Oura Ring の睡眠サイクルを 3 つの評価ポイントからこのように評価できます。

  1. 最初の深い睡眠まで 14 分 (30 分以内が良い) → 〇
  2. 最初の深い睡眠が 35 分間 (20 分間以上が良い) → ◎
  3. 中途覚醒 3 回以上 → × (判定の優先順位は低い)
  4. 睡眠の質の総合評価 → 〇

Fitbit も評価結果は 〇 でこの日は良い睡眠がとれました。ただ加齢のせいか良い睡眠自体とれる日が少なくなってきています。

気になったのは Oura Ring のグラフに中途覚醒が多いことです。実際深夜に目覚めておらず Oura Ring の分析結果には疑問が残りました。

良い睡眠がとれなかった判定で一致した睡眠図。 Fitbit も Oura Ring も深い睡眠が出てないと判断。

上図はしっかり眠れなかった日の睡眠サイクルの例です。この日は体調が悪く 3 時間しか眠れませんでした。

Oura Ring は最初の深い睡眠が 4 分間と判定されています。 5 分間未満は検出誤差の可能性もありこのレビューでは深い睡眠が出たとは認識していません。

またこのグラフでも Oura Ring では中途覚醒が出ていると主張しています。寝つきが悪かったとはいえ 1 時台や 2 時台に目覚めた記憶はありません。

1 か月のモニタリングを通して、評価が一致した例のほとんどは評価結果が △ の日、つまりはっきり良くも悪くもない日でした。

それでも一致率は約 50 % 程度で Gen 2 からの改善があるとは思えない結果でした。

判定が不一致だった例

判定が不一致だった睡眠図。 Fitbit は深い睡眠が出てない一方、 Oura Ring は深い睡眠が 30 分以上出て良く眠れたと判定。

上図は判定が不一致だった例です。 Fitbit の判定は × で、 Oura Ring は 〇 で真逆の判定でした。

このような真逆の判定は 28 日間のうち 4 日ありました。どちらかというとレアケースですが判定が真逆になると製品の信頼性に悪影響があります。

Oura Ring 3 になってから感覚的に入眠直後の深い睡眠が出やすい(過検出)ようです。

起床後も寝ていた?

Oura Ringは起床後の10時台まで寝ていたと誤検出した睡眠図

上図はあってはならないケースです。 7 時過ぎに起床しているのに Oura Ring は 10:45 まで寝ていたと分析しました。

この日は休日で確かに午前中はソファでごろごろしていました。疲れが溜まっていたせいかなかなかソファから出られませんでした。

しかし私は昔から朝型で起床後必ず朝食を食べてからソファでくつろぎます。朝 10 時台まで寝ていることはまずありません。

メーカーは自信をもって最新アルゴリズムをリリースしたと思われます。 Apple Watch 並みの精度を期待していたのですが違うようです。

旧バージョンの方がFitbitの睡眠サイクルに近い?

Oura Ring の睡眠分析アルゴリズム新旧バージョンの比較イメージ。新バージョンは自覚のない中途覚醒が多く表示されている。旧バージョンは途中の睡眠ステージで不一致はあるものの全体的にはFitbitの睡眠サイクルに近い。

最新の睡眠分析アルゴリズムはこのレビュー中にはまだベータ版です。最終的には旧バージョンの分析結果は表示されなくなります。

上図の例は Oura Ring の新旧分析結果の比較をします。どちらのグラフがより Fitbit の睡眠サイクルと近いでしょうか?

別の睡眠分析でも指摘していますが、新バージョンは中途覚醒が多く検出されています。この日の睡眠も深夜に目覚めた覚えはありません。

後述する Gen 2 のレビューでも中途覚醒が多く出ていることを指摘しています。しかしこの Gen 3 のレビュー時には少なくなっている印象でした。

また新バージョンは最初の深い睡眠を検出しているものの時間が長いです。どのメーカーの睡眠トラッカーも最初の深い睡眠の検出が一番難しいという課題があります。

一方、旧バージョンは中間地点の深い睡眠やレム睡眠は検出されていないものの、全体傾向としては Fitbit の睡眠サイクルにはるかに近いと感じます。私だけでしょうか?

ベータ版なのでこの先も改善はあるのでしょうか?メーカー情報を注意深く追っていく必要があります。

この比較はあくまでも一例ですが、 Gen 2 も 1 か月モニタリングした経験から旧バージョンの方がきちんと分析できているというのが結論です。

Gen 2 の睡眠サイクルの比較結果: 70 % くらい信頼できる

格安アクティビティトラッカーよりも Oura Ring Gen 2 は睡眠分析性能が良かったです。

判定が一致した波形の例

質の良い睡眠で一致した睡眠サイクルの例。寝落ちして 20 分以内に深い睡眠に移行できた。

上図は良い睡眠がとれたと思える日の波形の比較です。 Oura Ring の波形をグレースケールにして、 Fitbit の睡眠サイクルを上に重ねています。

先に紹介した 3 つのポイントが当てはまっています。 Oura Ring の波形で解説しましょう。

  1. 最初の深い睡眠まで 14 分 (30 分以内が良い) → 〇
  2. 最初の深い睡眠が 20 分間 (20 分間以上が良い) → 〇
  3. 中途覚醒 3 回 → × (判定の優先順位は低い)
  4. 睡眠の質の総合評価 → 〇

教科書的な睡眠波形がとれました。就寝時刻、起床時刻もほぼ一致しています。

一点だけ、 Oura Ring の方は中途覚醒(白い凸)が目立ちます。

計測ミスかもしれません。しかしヒトは睡眠中に何度も覚醒しており実際には覚えていないだけという医師による解説もあります。

この日は目覚めた記憶はありません。そのためこのケースでは気にしなくて問題ありません。

質の悪い睡眠で一致した睡眠サイクルの例。入眠後 30 分以上深い睡眠に移行できなかった。

上図は逆によく眠れなかった(質が悪い)と思われる睡眠グラフです。 Oura Ring の睡眠波形を解析するとこのようになりました。

  1. 最初の深い睡眠まで 35 分 (30 分以内が良い) → ×
  2. 最初の深い睡眠が 4 分間 (20 分間以上が良い) → ×
  3. 中途覚醒 3 回 → ×
  4. 睡眠の質の総合評価 → ×

3 つのポイントのうち特に 1 番目が重要です。

寝落ちしてから深い睡眠に入るまでの時間が長いと疲労が取れにくく、起床後に「あまり良く眠れなかった」となります。

睡眠の後半に深い睡眠が何度も出ますが、疲労回復の観点から考えると一番最初の深い睡眠が最も重要です。

ひと月分以上の睡眠データを収集して、一致判定が 6 割、おおよそ一致していると考えられるデータが 1 割、合計約 7 割の一致判定結果でした。

時計型(リストバンド型)と指輪型という異なるタイプのデバイスですが、同じように睡眠データがとれていると考えられます。

安いトラッカーで睡眠を計測するよりもはるかに Oura Ring をお勧めできます。

判定が不一致だった波形の例

判定が不一致だった睡眠サイクルの例。 Fitbit は寝落ち後 8 分で深い睡眠に以降、 Oura Ring は入眠後も 90 分以上浅い睡眠だったと判定。

上図は判定が不一致だった例です。 Fitbit は「かなり良い睡眠」でしたが Oura Ring は「質の悪い睡眠」と逆の判定でした。

このような判定の不一致は約 3 割でした。

3 割というと「精度悪いのでは?」と指摘があるかもしれません。

確かに計測ミスやデータの解釈の違いといった「性能の差」によってこのような不一致はでたと考えられます。

しかし Oura Ring のケースに至っては必ずしもそうではありませんでした。

次に示す「ソファでのうたた寝」にも原因がありそうでした。

就寝前のうたた寝は計測誤差が生じる

ソファでうたた寝すると就寝時刻がずれる睡眠サイクルの例。うたた寝の時点で深い睡眠が出て、ベッドで睡眠時には深い睡眠が出ず睡眠の質が低下した。

上図では Fitbit の就寝開始時刻が Oura Ring よりも早かったです。

夕食後、歯も磨いた後、ソファでスマホをいじっているうちに寝落ちしてしまいました。

Fitbit はこの寝落ちを計測しました。 Oura Ring はこの寝落ちを計測しませんでした。

全部ではありませんが、このようなうたた寝で波形が不一致になったケースはあったと考えられます。

Oura Ring で正確な睡眠を計測するには、ソファでゴロゴロせず早めにお布団(ベッド)に行って寝ることをお勧めします。

判定が難しかった例

レアケースとなった睡眠サイクルの例。深い睡眠が短時間しか出ないと判定が難しい。

今回のレビューで一度だけ、上図のような波形となる日がありました。レアケースです。

Fitbit では深い睡眠が初期段階になく「質が悪い」といえる睡眠グラフでした。

一方 Oura Ring では早い段階で短時間の深い睡眠が出ています。グラフだけを頼りにすると「割とよく眠れたかな?」と誤って判断する可能性もあります。

そのため起床時の体調の状態と合わせてよく眠れたかどうかの自己判断も必ずお勧めします。

利用する際の注意点

ここからは実際に使ってみて気になったことをまとめました。

PC サイトのダッシュボードも活用しよう

Oura Ring ブラウザ版のダッシュボード。睡眠ステージや睡眠中の心拍数を細かくチェックしている図。

睡眠波形のチェックはアプリでもできます。しかし睡眠ステージのチェックは起床当日分しかできません。当日を過ぎるとスライダーボタンが無効になります。

Oura にはクラウドサービスがあります。ブラウザでアクセスすると上図に示すように睡眠状態やその時間帯のチェックが細かくできます。体温偏差や心拍数、アクティビティのチェックもできます。

スマホのブラウザでもログインできます。

外部リンク:Sign in to Oura (クラウドサービスログインページ)

公式サイトで購入すると指輪サイズ検査セット付き

公式サイトから注文した際に送られてきた指輪サイズのチェックキットの写真

公式サイト経由で購入すると先に上の写真に示すサイジングキットが届きます。指輪のサイズを購入前にチェックすることができます。

Amazon でも Oura Ring は販売されていますが、製品だけ、もしくはサイジングキットだけを別々に購入する必要があります。

私は指輪をつけたことがないためサイズが事前に確認できたのは助かりました。

試着用の樹脂製リングと最終製品の装着を比較した写真
樹脂製と最終製品でフィット感は違うがサイズはピッタリだった

悩んだ結果 8 号を選択しました。上の写真に示すように人差し指にはちょうど良いフィット感でした。

7 号を装着したら外れなくなって焦りました。樹脂のリングを回しながらゆっくり外しました。関節の骨の部分がだいぶすれました。

9 号でもよさそうだったのですが、公式サイトのアドバイスに従い小さいほうを選びました。どうしてでしょうか?公式サイトから引用させていただきます。

サイジングキットのサンプルリングはプラスチック製なので、肌に「くっつく」感じがあるかもしれません。実際のOuraリングは、快適さと皮膚保護の目的のためにシームレスな内部成形で構築されているので、実際のリングに比べて滑りにくい場合があります。

まとめ

Oura Ring 箱の裏面の写真
箱の裏には「フィンランドで設計、エストニアで製造」の文字が

関税を含めると合計 3,5000 円くらいでしょうか。本体カラーによっても価格は異なりますのでご注意ください。

腕時計をつけて寝ることに抵抗がある人もいるでしょう。指輪であれば違和感なく眠れる人のためにもリング型トラッカーによる睡眠管理は今後新たな選択肢になるはずです。

今後はこのような指輪タイプのトラッカーをさらに積極的にレビューしようと思います。

この記事をまとめましょう。

  • 基本的な睡眠管理機能や心拍数計測機能が備わっている。バッテリーも 4 日は持つので日常生活で問題なく利用できる。
  • Oura Ring Gen 2 と Fitbit の睡眠計測一致率は体感で約 70 %. Gen 3 は約 50 %. 格安トラッカーよりは良いレベル。
  • 体温やアクティビティも記録できる。指輪型は今後注目のデバイスになる。

外部リンク:Ōura Ring: Accurate Health Information Accessible to Everyone (メーカー公式サイト)

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Oura Health Oy, 無料

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※ Oura Ring Gen 2 は 2021 年 6 月 から 7 月にかけてレビューしました。 Oura Ring Gen 3 は 2022 年 12 から 2023 年 1 月にかけてレビューしました。最新ソフトではこの記事で書かれた内容と相違があるかもしれません。

※良い睡眠がとれたかどうかは必ずご自身の体調や起床後の気分などでご確認ください。アプリの表示は計測結果を保証するものではありません。

※このレビューで紹介している画面はすべて iPhone アプリです。 Android 版は試していませんが、同じ画面と想定しています。

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このブログを書いている人

ダイブツ
twitter: @habatakurikei
元々IT系だけど電気系技術者。20代で博士号を取得するも、全然社会の役に立てないのが不満でブログによる情報発信を開始。あなたに有益な知識やノウハウを理系目線かつ図解でわかりやすく解説するのがモットー。2018年心臓発作であわや過労死寸前。そこからガジェットレビューを通じた体調管理の情報発信も開始。ベルギー在住でシンガポール就労経験もあり、海外転職や海外生活のノウハウも公開中。

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