【おすすめ】スマートウォッチの心電図機能をレビュー【比較】

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ECG対応スマートウォッチ陳列

海外では心電図 (ECG) を計測できるスマートウォッチ(アクティビティトラッカー)が増えています。しかしその多くはまだ日本では未対応です。

私はベルギー在住です。心電図対応の製品は可能な限り購入してレビューしています。

なぜかというと私自身、心臓が止まったにもかかわらず心臓がどこも悪くないと診断されたのが納得いかなかったからです。自分の心臓が本当に問題ないのか知りたいのです。

この記事ではこれまでレビューしてきたスマートウォッチの心電図機能のまとめページです。

今のところおすすめは Apple Watch か Fitbit Sense です。随時更新して最新情報を提供できればと思います。

あなたの健康管理のお役に立てれば幸いです。

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Apple Watch

Apple Watch 心電図アプリの概要

関連記事:Apple Watchで心電図を測り使い方と注意点を整理した(レビュー詳細)

心電図機能付きスマートウォッチの先駆けです。

海外のニュースでは不整脈を知らせてくれたことで一命をとりとめた人もいるようです。アメリカでは医師が積極的にアクティビティトラッカーのデータも診断に取り入れており、健康管理の意識がとても高いです。

心電図は手動計測です。上図にあるようにデジタルクラウン(リュウズ)に指をあてると、心臓の微弱な電気信号を 30 秒間計測します。

計測結果から「異常なし/心房細動の疑い/要再計測(判定不可)」を教えてくれます。計測した波形をアプリ上で再生することができます。

また心電図は PDF にして医師と共有できます。画期的な機能です。

難点はバッテリー切れが速いことでしょう。私は常時機内モードにすることで何とか 2 日持たせていました。しかし他社製が最低 4 日バッテリーが持つことと比べれば Apple Watch のバッテリーは消耗が速いです。

通話やメール受信機能も使う人は毎日充電が必要です。お風呂の時間に充電するのがおすすめです。

あえてもうひとつ難点を挙げるとすれば、スマートフォンも iPhone に限定されてしまうことでしょうか。他社製品は基本的に iPhone/Android どちらも対応しています。

Fitbit Sense

Apple Watch 心電図アプリの概要

関連記事:Fitbitの心電図機能をレビューしたら洗練されていて使いやすかった(レビュー詳細)

後発ですが Fitbit も ECG 計測機能搭載モデルが発売されました。

Apple Watch のような不整脈自動検知機能はなさそうです。しかし心電図の手動計測は Apple Watch と同じです。

Fitbit の場合、指の固定が本体のカドなので、計測は Apple Watch より安定します。リュウズを指で押さえるとどうしても本体が傾いたり指の負担が大きくなります。

計測時間は Apple Watch と同じで 30 秒間です。計測結果も「異常なし/心房細動の疑い/要再計測(判定不可)」で同じです。

上図に示す様に心電図は PDF にして医師と共有できます。アプリで波形の再生はできないようです。

単に心電図機能が欲しければこの Fitbit モデルで十分です。価格も Apple Watch より 1 万円以上安いのでお買い得ではないでしょうか。

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Withings Move ECG

Withings Move ECG 心電図アプリの概要

関連記事:Withings Move ECGは心電図が測れるアナログ腕時計(レビュー詳細)

フランスメーカーの Withing (ウィシングス)社が販売しているモデルです。

欧州発ということでデザインにもこだわりがあります。 ECG 機能はあるのに見た目はアナログ腕時計なのです。

時計内にスクリーンはないため ECG 計測はアプリと連動しています。心電図は Apple Watch と同じように計測と PDF シェアができました。

さらに計測波形の再生はビデオのように動画でできました。計測のリプレイといえばいいでしょうか。 Apple Watch でも波形の再生は手動(画面を指でスワイプしてチェック)でした。

難点はバッテリーが充電できないことです。使い捨て電池なのですが自分で交換もできません。約 1 年間持続するらしいですが止まった場合は指定の工場に送る必要があります。

こういった手間を考えると充電式の方にメリットを感じてしまいます。使い捨てと割り切る人もいるかもしれません。

Makibes BR1 (Dr. Viva P1)

Makibes BR1 (Dr. Viva P1) 心電図アプリの概要

関連記事:Makibes BR1 心電図機能をレビュー(レビュー詳細)

中華製と思われるアクティビティトラッカーです。購入時から怪しさ満点でしたが購入してみました。

上図に示す様に、波形がまともに計測できませんでした。安物だけあって機能もそれなりでした。

本体のデザイン(見た目)は好きなのですが、 1 か月ちょっと使っているうちに Bluetooth 接続ができなくなりました。

スマートウォッチでECGを測るしくみと注意事項

スマートウォッチはあくまでも簡易計測

スマートウォッチ(I誘導法)と病院(12誘導法)でのECG計測方法の違い

スマートウォッチで心電図を計測する仕組みについて補足します。病院で行う測定と比較して解説します。

スマートウォッチはあくまでも簡易検査です。そのための計測結果を過信せず結論を出さないでください。必ず医師に相談し、必要であれば病院で精密検査を受診してください。

健康診断や人間ドックで心電図検査を受診したことがあれば、体に吸盤のようなものを付けられた記憶はありませんか?私は何度も経験があります。

この吸盤を付けて計測する方法を 12 誘導といいます。電極を腕と足、胸部に付けることで、心臓の活動をたくさんの角度から電気信号として捉えます。この方がより細かい診断が可能だからです。

一方、スマートウォッチの計測方法はⅠ誘導(ローマ数字の 1) といいます。病院の検査とは異なり吸盤のような電極はありません。片腕にスマートウォッチを装着し、反対の手の指で時計本体に触るので電極はふたつしかありません。

Ⅰ誘導は 12 誘導とは異なり 1 方向の心臓の動きしか見ることができません。だから簡易検査なのです。

電気的な専門性でいえば、電極はふたつあれば電気信号を計測できます。電気信号はプラス極とマイナス極の間の電気の流れをみるからです。

その意味では、スマートウォッチはミニマムな生体電気信号計測機器でもあるのです。

健康に不安を抱えている人であれば簡易検査でも必要な機能であることに変わりはないでしょう。

すべての心臓病を見つけることはできない

スマートウォッチの心電図からわかることとわからないこと

心電図は大きく分けて下記のふたつの視点から病気かどうか判断します。

  1. 波形の「間隔」から判断:心房細動(不整脈)
  2. 波形の「形状」から判断:狭心症、心筋梗塞、心室細動など

このふたつのうち、スマートウォッチが計測・解析するのは前者「波形の間隔」つまり脈です。

既にある心拍数計測機能を発展させれば不整脈検知は実現できる機能です。しかし医療機器申請の問題からこれまでできなかったと考えられます。

波形の「間隔」だけでなく「形状」も観測することで、もっと多くの病気を調べることができます。

残念ながらスマートウォッチでは波形の形状解析まで対応していません。技術的な課題もあれば、先に紹介した計測方法にも限界があります。

心電図を PDF で共有する機能があるのはそのためでしょう。あくまでも診断するのは医師です。私も専門家ではないのでこれ以上の解説はできません。詳しくは参考文献をご覧ください。

Apple Watch では計測中「心臓発作の兆候をチェックすることはできません」と画面表示されます。このような表示が出るのは上記の理由からです。

まとめ

今後も技術の進歩のおかげでより多くの機能が小さいデバイスに実装されるでしょう。私が唯一身につけるアクセサリーは腕時計だけなので、選択肢が増えると嬉しいです。

今後も最新情報を可能な限りお届けします。

この記事をまとめましょう。

  • 心電図 (ECG) の機能については Apple Watch と Fitbit Sense がおすすめ。
  • スマートウォッチの ECG 計測はあくまでも簡易測定。一方向の心臓の電気信号しか計測できない。
  • スマートウォッチの計測結果は診断ではない。不安や違和感があったら病院で精密検査をしよう。

関連記事:心臓発作で倒れたけど心臓は悪くなかったおはなし(私が心電図機能をレビューしている理由)

参考文献

池田隆徳, 新星出版社, 2019
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※この記事の情報はベルギー在住の筆者が記事執筆時点でレビューした内容に基づきます。ご不明な点は各メーカーや医療機関等にお問い合わせください。

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この記事のカテゴリ:体調管理とガジェットレビュー
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このブログを書いている人

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ダイブツ
twitter: @habatakurikei
元々IT系だけど電気系技術者。20代で博士号を取得するも、全然社会の役に立てないのが不満でブログによる情報発信を開始。あなたに有益な知識やノウハウを理系目線かつ図解でわかりやすく解説するのがモットー。2018年心臓発作であわや過労死寸前。そこからガジェットレビューを通じた体調管理の情報発信も開始。ベルギー在住でシンガポール就労経験もあり、海外転職や海外生活のノウハウも公開中。

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