歯磨き粉を使わない人の歯みがきとケアの方法
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私は 10 年以上歯みがきに歯磨き粉を使っていません。歯磨き粉は研磨剤の成分があり歯を削ってしまいます。また泡で歯垢が取れているかわかりにくいというデメリットがあるからです。
この記事ではなぜ私が歯磨き粉を使わなくなったのか、今はどのような歯みがきとケアをしているのかをまとめました。参考になれば幸いです。
歯磨き粉を使わないのは歯科衛生士の指導
歯磨き粉は使わない方がいいと指導したのは歯科衛生士さんでした。自分の勝手な判断ではありません。
私は恥ずかしいことに、小学生のころ熱心に歯みがきをしませんでした。理由は面倒くさかったからです。今は毎日歯みがきしています。
そのころのツケで、虫歯はあるし、歯並びもガタガタ(出っ歯でした)、とても健康的な歯には程遠かったのです。
そして 20 代の半ば、歯の矯正をすることにしました。奥歯でしかものが噛めなかったため、いずれ歯がボロボロになると言われました。
歯並びをそろえるためにまず親知らずを全部抜くことになり、歯科医院に行きました。そこで歯みがきの指導をしてくれた歯科衛生士さんに「歯磨き粉は不要」と言われたのでした。
私の同級生に歯科医がいますが、彼からも歯磨き粉は香りづけするくらいの少量で良いと教わりました(ただしまったく不要とは言わなかった)。
歯みがき嫌いだった私にとっては「歯磨き粉がいらないなら歯みがきが楽になる、ラッキー」くらいの感じでした。
この歯ブラシなら歯磨き粉は不要
その歯科衛生士さんに教えてもらった歯ブラシが “GVK 3.07” でした。
硬さは「やわらかめ」、「ふつう」、「かため」の3種類がありますが、私は「ふつう」を使っています。
1 本あたり約 270 円なので値段の高い方に入るでしょう。私もはじめは購入に躊躇しました。
しかしそれでも、歯医者に通って治療で痛い思いをするくらいなら、これで予防できれば安上がりかな?と考えを変えました。今は年 1 回買いだめ(月 1 回交換)をしています。ばら売り以外に 12 本セットもあります。
そもそもこの歯ブラシは歯科医向けの製品で、一般にはあまり流通していませんでした。
指導を受けた当時は歯科医院か東急ハンズでしか購入できませんでした。最近は Amazon マーケットプレイスのおかげで通販でも購入できるようになりました。楽天では現在でも(この記事の執筆時点でも)購入できません。
それくらい世間的にあまり知られていない一品のようです。
歯みがきとケアの方法
水だけでブラッシング
私の歯の磨き方についてまとめます。
コップの水にこの歯ブラシをつけて、あとは力を入れすぎずに(指二本で持つような感覚で)ブラッシングするだけです。頭では分かっていても、つい力を入れてゴシゴシやってしまいますが、力は入れなくても OK です。
この歯ブラシはヘッド(毛先のある頭の部分)が小さいため、奥歯や歯の裏側も比較的磨きやすくなっています。
しばらくブラッシングをしていると白い唾液みたいなものが出てきます。これをしっかりすすげば終わりです。本当にこれだけです。
歯みがきのタイミングは朝起きた直後と夜寝る前の 1 日 2 回です。どちらも水だけのブラッシングです。
夜寝る前はもちろんのこと、朝起きた直後は睡眠中に発生した雑菌を除去するためにやります。食後は朝昼夜関係なく、唾液が歯を守ってくれるので不要です(根拠は参考文献に書かれている通りです)。
もし歯垢がとれているか確認したければ、歯垢染色剤(プラークチェッカーや子ども向け歯みがき液)を使ってみてもいいでしょう。ただし歯や唇が赤くなるため、毎日はできないでしょう。
この歯ブラシを使い始めてから歯茎がピンク色に戻った
この水だけブラッシングを始めてから明らかに変化がありました。
昔タバコを吸っていた影響か、私の歯茎がスカスカで紫色に変色していました。その歯茎の色が一部ピンク色に戻りました。
また口臭もありません。
口臭は口の中の乾きや胃の不調など、様々な原因で起こるため何とも言えません。ただし歯磨き粉を使っていないから口臭がでるわけでもありません。
私は “GVK 3.07” を 10 年以上使っています。会う人に私の口臭が気になるか聞くことがありますが、若い女性も含めて臭いと言われたことはありません。
歯間ブラシは金属が入ってないものを使用
本当はフロスも使うように指導されているのですが、やっていません。歯と歯の間の掃除は先ほど紹介した歯ブラシでもできません。
フロスはうまく使えずにあきらめています。トライはしてみたのですが、恥ずかしいことに鏡を見ても見なくてもうまく歯の隙間にフロスを入れることができません。私は不器用な人間です。
その代わりといってはなんですが、歯間ブラシは使っています。既に私の歯はスカスカなので、食べかすなどがどうしても残ってしまっています。
はじめは金属製のものを使っていたのですが、あるとき歯が欠けてしまいました。それ以来、ゴム製の物を使用しています。
サイズは一番小さいものを使っています。サイズが小さければ、小さい隙間/大きい隙間の両方に対応できます。大きいサイズだと、小さい隙間には入りませんね。
定期的な歯石除去も必要
これだけやっても、完全に歯垢を除去できずに歯石は溜まります。歯石除去は定期健診と合わせて(年 1 回以上)行った方がいいです。
歯石除去をやると歯と歯茎の隙間がぽっかり空きます。歯石が歯茎を押し下げて歯周病の原因になるのかもしれません。
定期的に歯石の除去と健診を受けるためには、かかりつけの歯科医が必要でしょう。
まとめ
乳幼児の歯と違い、大人の歯は失ったら戻ってきません。医学の進歩で歯のケア方法も変わってきています。大切な歯を守るためにも正しい知識と実践が必要ですね。
この記事をまとめましょう。
- 歯科医院がすすめる歯ブラシを使う。私が使っているのは水だけで歯垢がとれるタイプで歯磨き粉は不要。
- フロスで歯と歯の間の掃除もするのが理想。
- 定期的に歯科医院で健診と歯石除去をお願いする。そのためにはかかりつけの歯科医があったほうが良い。
参考文献
歯磨き粉が不要な根拠はこの本でも説明されています。
定期的な歯石除去が必要な根拠は、この本から学びました。