英語習得物語 第12話:~そしてフィリピン・セブ島留学へ~

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2014年6月から1か月、フィリピン・セブ島に留学しました。その時のお話をします。ひいきなしで私のストレートな意見を書かせていただきます。

だいぶ長くなってしまったので、下記目次から各項目をクリックして気になる内容だけでもお読みいただけます。

過熱してきたフィリピン語学留学

まず、フィリピン留学について知ったのは、雑誌の記事でした。この雑誌を見た時はまだ以前の日本の会社にいた時で、留学自体は興味がありませんでした。

また2005年当時に留学資料を取り寄せたことがあります。その時はまだ米国・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・マルタ島など、定番の滞在先情報しかありませんでした。

そのため、時代は変わったんだな、くらいの気持ちで記事を読んでました。

しかし転機がきます。前の日本の入社して5年半、それまでは年1回程度でしたが海外出張に行かせていただく機会がありました。でも最後の2年間は海外出張に行く機会が無くなりました。

さらに海外就職支援サービスを知り、海外で働けるチャンスがあることを知りました。もうこのタイミングしかない、ということでその会社を辞め、一人暮らしの部屋と車を全て清算して、実家に引き上げます。

留学の目標はTOEIC800点以上です。このスコアなら基本的にどこの国でもやっていけるだろうというのが根拠です。

自分のスタイルに合う学校を選ぼう

留学自体はエージェントさんの紹介でしたが、たくさんのタイプの学校があり驚きました。お子様と一緒に授業を受けるタイプ、缶詰になってひたすら英語漬けになるタイプ…

私はそもそも大学(院を含む)に9年いたので、もう学校自体があまり好きではありません(^^; なので束縛は嫌、割と自由な感じの学校が良いということで、SMEAGという学校を紹介してくださいました。

この学校は元来韓国資本のSMEと日本の資本AGが合わさっており、日本人の社会人向けにビジネス英語コースがある、というのが魅力でした。

しかもビジネスコースの方だけ、敷地内の寮ではなく近所の提携先ホテルでの滞在で良い、とのことでした。それなら毎日外の空気を吸いながら生活できる、これはメリットでした。実際に学校に缶詰状態だと(ある程度の外出はできるが)運動不足にもなるし、暑い所なのでずっとエアコンの風に当たるのも健康的によくないです。

毎日数分でも歩いて通学は良かったです。

授業が多いので英語漬けにはぴったり

時間割
語学学校の時間割

授業は朝8:40—18:05まで、45分×2コマで一人の先生とマンツーマンレッスンがあって、1日10レッスンで全部で5人の先生がつきます。

レッスンはビジネス英語に特化した教材(下記参照)を進めていくというものです。ただ5限目だけはグループレッスンで、ビジネスシーンを想定したロールプレイを行いビジネス表現を使えるようにする、という内容でした。

教材の内容は、ブランディング、マーケティング、広告、組織、人事(HR)、倫理など多岐にわたります。その中でボキャブラリー、読解、リスニングなどを訓練します。

私は技術者なのでお金のことはわかりませんが、マネーロンダリングの意味は先生ですら間違っているのを私が逆に指摘するエピソードも(^^;


Market Leader Intermediate (3E) Coursebook with DVD-ROM

経営者の生の声のインタビューや、基礎的な文法解説やビジネスで使える例文もあり、良書です。

さらに早朝(6:40—8:00)と夜間(19:00—20:35)の選択式スパルタクラスがありました。

私の場合、最初はスパルタクラス無しの契約だったのですが、連絡ミスで現地でスパルタ参加と言われました。私は日本から持参したTOEIC教材をその時間に充てるつもりでしたので困りました。でもエージェントさんに話したところ、迅速な対応のおかげで参加しなくても良いことに。

ただ1か月と短期の留学だったので、最終的には受けることに。

早朝はCNNニュースのビデオ教材を使った単語の穴埋め(ボキャブラリー)、夜間はTOEICリスニング模擬試験、これを月—金曜日まで(金曜の夜は卒業式でスパルタレッスンが無い)毎日こなしていきました。リスニングをとにかく改善させたかった。

正直毎日朝6:40—夜20:30まで、かなりハードでした。

学習計画もノートも日本での準備が大切

34歳にして夢の留学を果たした身としては、やはり少しでも多くのことを身に着けたいため、日本滞在時に目標とそれを達成するための作業ノルマを作ってました。

音読テキストを1日10回、2ページ進める、TOEICリーディング対策本を1日1章やるなど….でも先のスパルタレッスンの件でほとんで手つかずになりました。ただリスニングを改善したいため、TOEIC Part 1 対策本の音読だけはやりました。これは後で効いてきました。

日本からノートも持参しました。折角なので、毎日何をやったか日記にしたい、と思い下に示す各授業での記録とその日の出来事を記入できるシートをノートに張り付けました。

今読み返すと(ちょうど1年前ともあって)ハードでも内容の濃い留学生活だったことがわかります。残念なことに楽しかった事がほとんど書かれてません。

日記シート
日記シート、最終日は各先生からの最後のメッセージを書いてもらった(日記シートのエクセルテンプレートはダウンロードページより無料でダウンロードできます)

ノートはこの日記以外に、早朝スパルタクラスで出てきた単語を片っ端から記録しました。あと宿題(英作文などたまに与えられた)は基本的にこのノートに書いて先生に添削してもらいました。

青いスクラップブック
スクラップ帳としての青ノート

滞在先のホテルと学校の間にあるセブンイレブンで購入したこの青いノートは、テキストで出てきた表現や繰り返し使えそうな表現の切り抜き、日本帰国後も見返すために作りました。結果的には今シンガポールでは見ていませんが…..

英英辞典で『英語脳』も作りたかった

英英辞典
英英辞書を使って英語表現を身に着ける

先の早朝スパルタでノートに記録した単語は、どんなに意味が分かり切っている単語でも、必ずこの英英辞書で調べました。


The Merriam-Webster Dictionary (Merriam Webster)

この辞書は先生から勧められたもので、アヤラモール(セブ島最大級のショッピングモール)の中の書店で購入しました。

この辞書は意味が簡潔にまとめられており、単語の言い換えとして表現がたくさんあることを教えてくれました。調べた単語はマーカーでハイライトし、2度目以降に調べた単語は赤ボールペンで正の字を書き語彙力増強に努めました。

この辞書は今もシンガポールに持参しています。

TOEICの模試を受けて効果を実感

TOEIC模擬テスト
週末にTOEICの模擬テストを受験し実力の変化を実感したかった

セブ島に着いた日は夜中2時位に就寝し、翌朝の入学時にいきなりTOEICの模試を受けました。その時のスコアは640。睡眠不足と緊張といきなりで動揺しました。

毎週土曜日の午前はTOEICの模擬試験を無料(追加料金なし)で受験でき、毎週受けました。最後には780をとるまでになりました。当時の自己ベスト更新です。

こんな感じですが、徹底的にやったおかげで最終的には目標を達成することになります(詳細次の記事にて)。

そして留学最終週は案の定高熱が出て、体が悲鳴を上げている状態での帰国になりました。

宿泊した部屋の環境

滞在先のホテル
学校の近くのCanberry Hotel

滞在先のホテルは日本でいうビジネスホテルです。ツインベッドで(一つは未使用)毎日ベッドメイキングもありました。

素泊まりで食事は別料金ですが、基本は学校の食堂で無料(留学費用に込み)ですので週末以外は困りません。洗濯も学校にランドリーサービスがあります(これも費用に込み)。

部屋は5Fということもあってかシャワーのお湯の出は悪かったです。

水道水は絶対に飲まないでください。私は歯磨きにすら使えず、ミネラルウオーターで口をすすぎました。

Wifiは一応つながります(回線品質は期待しないでください)。

ここの入り口の警備員のおっちゃんがすごく人懐っこくて(年上なのに)仲良くさせてもらったのはいい思い出です。今も元気にしてるかな?

ショッピングモールと近所のパン屋

アヤラモールのとんかつ屋
アヤラモール内のトンカツ屋

授業後、ショッピングモールに行ってストレス発散することもありました。

アヤラモールはとにかく大きかった。ららぽーと横浜(地元)ばりに大きくて歩くだけで疲れます。恐らく必要なものは何でも買えます。

入り口で手荷物検査があるのはやはりお国柄でしょう。

ドーナツ屋やアメリカ式肉料理なども食べましたが、やっぱり日本人には日本食が合う(^^; このトンカツ屋は恐らく3回は行ってます。日本よりやや高めでしたが、シンガポールよりは安いです。肉以外はおかわり自由(Refillable)、お米も美味しかったです。数少ないお酒を飲めるチャンスでもあったのです。

でもここは本当に美味しくていまだに覚えてます。

セブのパン屋
24時間営業のパン屋さん PAN de MANILA

学校とホテルの間にはパン屋さんがありました。

ここのパン、普通に美味しかったので毎日夜買って帰って次の日の朝食にしました。値段は忘れましたが1個50円くらいだったかな…こどもの物○いが入り口で見張って迫られたのは今でも忘れません。

フィリピンでは彼らに物を与えるのは法律で禁じられています(それで生活するマフィアがいるらしい)。

高級ビーチリゾートに週末は外泊

週末は事前申請することで外泊ができました。折角なのでリゾートホテルに泊まろう!ということで1泊3万円(日本円で)クラスのホテルに2回泊まりました

予定外の出費でしたが、今思うとやはりあの時しか経験できないことをやっておいて良かったです。

ビーチリゾート
ホテルから海を一望。最高だった

セブの方ならだれでも知っているImperial Palace Hotel (今はJPark Island Resort & Waterparkに改名)に泊まりました。案の定先生からは羨ましがられました(^^;

外部リンク:Park Island Resort and Waterpark Cebu | Five-star waterpark, beach resort(日本語ページ)

ホテル内にはプールとプール内バー、プライベートビーチ、スパ、エステがあり、この中だけで一日過ごせます(逆に敷地の外はローカルすぎて危険)。写真左手前はコテージで家族だけのゆったりした空間もあります。

プールは東京サマーランドみたいに流れるプールやウォータースライダーもあり、こどもは退屈せずに遊べます。

唯一ビックリしたのは、看板が韓国語・ロシア語・英語・小さく日本語という順番で書かれていたことです。リゾートとして韓国やロシアの方がよく来るみたいですね。

高級ホテル
高級ホテルの部屋は広すぎて使いこなせない

何といってもバスタブに浸かれたのは最高でした。シンガポールでもシャワー生活ですが、この時自分は日本人であることを再確認しました。長年の習慣はそうそう変えられませんね。私は夏でも冬でもバスタブに入らないと気が済まないので。

結局セブ留学は良かったか?

結論からいうと、行って良かったです。

でも私が感じたことを箇条書きにします。メリットかデメリットかは読者様のご判断にゆだねさせてください。

これらはセブ留学一般のことで、学校の批評ではありません(私の選択したビジネス英語の学校は良かったです)。

  1. 留学することで何を達成したいか?というのが絶対必要です。私には「TOEICスコアアップとビジネス英語を習う」という明確な目標がありました。授業に1週間コースもありますが、実質4日しか授業がないため、これではお試しでしかなく語学上達が見込めるかわかりません。
  2. マンツーマンレッスンと、生活まで日本と全く違う環境に身を置いて英語漬けになるのは良い経験です。日本人社会人が行くには大変ですが、せめて1か月でも缶詰になる環境に身を投入できる環境の構築は必要だと思います。1か月という根拠は、私の経験上、3週間目くらいから違いを「実感」できたためです。
  3. 先生の欠席に注意してください。英語の先生の給料は安い(と現地の人も認めている)ため、転職でいなくなることが良くあります。その時代わりの先生を補てんしてくれますが、そのたびに授業が止まります。
  4. 週1回のTOEIC模擬試験を受けられたのは良かった。また月1回、TOEIC公式テストも受験できる(有料)環境は活用すべきです。
  5. ビジネスコースは日本人が多かったため、日本人の方とお話しする機会はありました。でも私がどうして留学に来ているかお話ししたところ、次の日から口をきいてくれなくなりました。それも一人や二人の話ではありません。自分の目標を語ることがなぜいけないのですか?そんなに内輪で集まるのが好きなのでしょうか?なあなあや傷の舐めあいが好きなんでしょうか?同じ日本人なのに全く理解できず、勉強以上の苦しみがありました。

最後に個人的な意見を

先生からの情報だと、日本の某国立大を卒業して弁護士をやられている方がグループで来たこともあるとか。私がその先生に「英語教える必要ないんじゃないですか?」と聞いたら「全くその通り。でも彼らの目的は英語よりも人脈の構築」という答えが。こういう留学スタイルもあるそうですね。

またイギリスで育ってアメリカの会社に勤めている日本人がわざわざフィリピン留学に来てました。お話しするチャンスが無くなぜ留学していたのか、知ることはできませんでした。

私の場合、授業の初日の最初の授業でいきなり先生が辞めていない(汗)という珍事が発生し、パニックでした。その後も2週間くらい先生が安定しないのがすごくストレスでした。代わりの先生が付くたびに自己紹介からです。さすがに気がめいります。

逆に家庭の用事で事前に休むという連絡をくれた先生もいました。こればかりはどの先生に当たるか、こちらでコントロールできませんので覚悟が必要です

留学を通じて友達を作るのは素晴らしいことだと思います。でも残念ながら私は留学先で仲良くなった方はいません(留学前に知り合った方とセブで再会は果たしたが)。

今の日本には「切磋琢磨」するは死語なのでしょうか?自分よりすごいと思える方から教わろうとか吸収しようという精神はないのでしょうか?協調性の意味をはき違えてませんか?

リゾートホテルに息抜きに行ってもどこかリラックスできてなかったのでしょう。結局TOEIC教材をリゾートホテルにまで持って行ってましたから。

最終週はとうとう風邪を引き、38.5℃の状態で日本に帰国します。台湾旅行もいつも帰ってから体調を崩すんですよね。海外に出るとリミットが外れて力を出しすぎるのでしょうか?

そんなこんなの1か月のセブ留学を終えて日本に帰国します。帰国後習ったことを忘れないように毎日TOEICの教材で模擬試験をやりました。

そしてついに帰国後最高得点である850点を取ることができました。

関連記事:TOEIC問題集を解きまくって850点!一番の対策は実践

※この記事は2015年9月3日に管理人が別の台湾ブログ(2016年閉鎖)で掲載したものです。お見苦しい点もございますが、初回公開時のまま掲載させていただきます。

第11話:kindleで洋書多読(LRからLouis Sacharまで)
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