英語習得物語 第7話:TOEIC600点台までに読んだ洋書ベストセレクション
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児童文学が読めれば一人前
400 点台までは主に GR (Graded Readers) という、使用する単語レベルを制限したなかでストーリーを楽しむ本を中心に紹介してきました。実際にこれらの本をとっかかりとすることで、英語アレルギーを無くすことができました。
このレベルになってくると、書き直された本だけではなく原著についてもチャレンジできるようになってきます。その頃に読んで良かったと思える本ここでは紹介させていただきます。
「チャーリーとチョコレート工場」です。ジョニー・デップによって実写映画となり当時話題となりました。貧乏一家のチャーリーがおじいちゃんと謎のチョコレート工場へ見学に行く冒険物語です。これは TOEIC 470 — 600 点の間で読んだ実績があります。
この本の著者はロアルド・ダール (Roald Dahl) という方で、主に児童文学で業績を残されています。子供向けにやさしく書かれているだけでなく、童謡(マザー・グース)にあるような音律を使った言葉遊びの表現があるなど楽しんで読む工夫がされています。
「マチルダは小さな天才」天才少女マチルダが学校のいじわる先生たちを懲らしめる話、だったと思います。これも同じ TOEIC レベルで読むことができます。
違う著者では、同時期に読んだ本としてこういうのもあります。
「たのしいムーミン一家」ですね。私が小さいときにはアニメがあったので観た記憶があります。最近はどうでしょうか?妖精のムーミンとその仲間たちのエピソードを書いた、これも児童文学ですね。
これらの本は一冊の単語数が 3 万前後で、 1 冊のストーリーとして楽しむには十分なボリュームです。
これと同じレベルの GR もありますので、そちらも紹介したいと思います。
GRも本格的な読み物へ
これは「西遊記」です。表題の Monkey は孫悟空のことで、西遊記の一部の内容が抜粋・書き直されています。西遊記だけあってアクションシーンがあり、読んでいてワクワクしました。ちなみに西遊記の正式英語名称は “Journey to the West” です。
英国ヴァージングループの創立者で、ナイトの称号を授かっているリチャード・ブランソン氏の自伝です。この本で一番印象に残っているのは、ヴァージンアトランティック航空の事業を始めた時のブリティッシュ・エアウェイズ (BA) との戦いの部分です。
氏が言うには、 BA からの圧力(嫌がらせ)がひどかったが、最後には勝つということです。その点はビジネス書でありかつサクセスストーリーがあるという点で、社会人にとっては英語もビジネスも学べる点で良書ではないでしょうか。(私は技術者なのでビジネス本よりはモノづくりのプロジェクト X 的な話が好きです)
似たような著書としてこういうのもあります。
ビル・ゲイツ氏による、 IT 技術によってビジネスがどう変わっていくかを説いた本です。こちらはサクセスストーリーというよりも、テキストに近い形なので読むのが難しいかもしれません。
思ったより分量が増えたので、残りは次回紹介したいと思います。次は本格的なペーパーバックの話です。
※この記事は 2015 年 4 月 5 日に管理人が別の台湾ブログ (2016 年閉鎖)で掲載したものです。お見苦しい点もございますが、初回公開時のまま掲載させていただきます。
※多読の効果的な学習方法について、さらに詳しく解説した記事を公開しました。こちらも併せてご覧ください。
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