ベルギー移住のための労働許可証申請と必要書類の準備方法

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日本国内でベルギーの労働許可や長期滞在ビザの申請方法でお困りでしょうか?海外移住で一番ネックになるのはビザ申請です。

このシリーズでは私が実際に労働許可や長期滞在ビザを申請した経験を元に申請手順をまとめました。私は勝手がわからずに試行錯誤して申請しましたが、今後皆様がこの情報でスムーズに申請ができればと思い私の経験をシェアします。

ここでは現地採用としてベルギーに移住するための手続きを紹介します。駐在や留学での手続きはここでの説明とはまた異なりますが、参考にはなるでしょう。また、自営業やフリーランスの場合はプロフェッショナル・カードという別の申請が必要になり、ここで紹介する手順とは異なります。

ビザ申請の手続きはシンガポールでも経験しましたが、ベルギーでの手続きはシンガポールよりも複雑です。

この記事ではまず労働許可証の申請について説明します。

労働許可申請までの流れ

サラリーマンの場合、現地で雇用する会社が労働許可を申請します。まずは雇用してくれる会社の指示に従って書類を準備しましょう。

ベルギー労働許可証取得の流れ
労働許可証を取得するまでのフローチャート

最低給与額に注意しよう

労働許可を入手するには国の定める最低賃金(immigration salary threshold)を上回る給与をいただかないといけません。どの国でも最低賃金額は年々上がっており、許可の取得が厳しくなっている感があります。

前職で滞在していたシンガポールでも年々最低額は上がっていました。この最低額が満たせずに労働許可が更新できず、帰国せざるを得ない人がいる話を何件も聞きました。そのため、トラブルを防ぐ意味でも給与額は雇用主にきちんと確認してください。契約書等に給与額が記載されているはずです。

ベルギーのここ数年の最低給与額も下記のように年々上がっています(いずれも著者調べ、ご参考まで)。

  • €39,824 (2016)
  • €40,124 (2017)
  • €40,972 (2018)
  • €41,739 (2019)

その年の10月に翌年の最低賃金額が発表(翌年1月1日より適用)されるようです。

この他、物価上昇による給与額の引き上げがありました。これも国から通達があり、各会社が引き上げに対応するものと思われます。給与額については就労後も定期的に確認することをお勧めします。

まずは在日ベルギー大使館に確認しよう

会社の指示と並行して、在日ベルギー大使館にメールし、ベルギー移住による労働許可申請および長期滞在ビザの申請をしたいと伝えましょう。

東京にあるベルギー大使館
在日ベルギー大使館ビザ申請用入口(東京・麴町)

外部リンク:日ベルギー大使館ホームページ

大使館の担当者様から細かい申請書類をメールでもらえます。在日ベルギー大使館のホームページではおおまかな情報しかなく、判断を誤る可能性があります。また、電話での問い合わせは行っていないため、記録を残す意味でもメールで連絡しましょう。

私の場合どうしていいかわからず、メールする前に大使館に直接足を運んで説明してもらいました。ただ担当者様からメールアドレスを聞かれたので、メールのやり取りが基本であることを教えていただきました。

ベルギー移民局のホームページでも在日ベルギー大使館で提供してもらえる情報にアクセスできます。ただこの情報も100%保証ができないため、あくまでも参考として確かな情報は在日ベルギー大使館の窓口で確認しましょう。

既にヨーロッパ在住でベルギーに移住する場合と、日本から入国する場合の手続きがことなるとのことです。日本出発の場合は在日ベルギー大使館の判断基準で動きます。

外部リンク:Office des Etrangers – Vreemdelingenzaken – Immigration service(ベルギー移民局ホームページ)

申請に必要な書類

提出書類は会社から指示された通りに出しました。データでの送付で良いものと、ハードコピーの原本が必要なものと両方あります。

  • パスポートのJPEGスキャンデータ(顔写真ページを含む全ページ)
  • 最終学歴の英文による卒業証明書または修了証明書のPDFスキャンデータ(私の場合博士課程の修了証明書のPDFデータ)
  • 証明写真3枚(カラー、横3.5cm×縦4.5cm、頭頂からあご先まで2.5cmから3.5cmの間、背景は白)
  • 健康診断書1部(労働許可申請専用書式を指定病院に持参し健康診断を受け、医師のサインと病院の公印があるもの、原本のみでコピー不可)

申請用紙は会社で用意・記入するので、私には要求されませんでした。そのためどのような書式か私もわかりません。

パスポートと卒業/修了証明書はコピーでも問題ないとのことなので、あらかじめデータで用意しておきましょう。スキャンはカラーでサイズは原本と同じになるようにしましょう。

証明写真と健康診断書は実物が必要なので、ベルギーに郵送します。健康診断書についてはさらに複雑になるため、別の記事でまとめます。

ベルギーへ提出書類を郵送する

日本在住の方であればEMS(国際スピード郵便)がおすすめです。配達状況も追跡してくれるので紛失や受け取りの不安が少なくてすみます。

外部リンク:EMS(国際スピード郵便) – 日本郵便

ちなみに、私の場合は前職の関係でシンガポールから郵送しました。残念ながらシンガポールの郵便サービス(Singapore Post)はあまり信用できなかったため、値段は高めですがDHLを利用しました。

外部リンク:グローバルロジスティクス – 国際輸送 | DHLホーム | Japan 日本

DHLは元々法人間での郵送サービスですが、個人でもID無しで手続きできます。DHLの窓口でDHL Express Easyを利用したいと伝えましょう。日本でもシンガポールでも同じサービスを提供しています。

必要書類をクリアファイルや封筒に入れて窓口に持参し、送り状に必要事項を記入して郵送します。EMS、DHLとも専用の封筒があるので厳重な梱包は不要です。唯一心配なのは雨で書類が濡れてしまうことです。そのため私は必ずクリアファイルに入れます。

EMSとDHLで送り状の記載内容は異なるかもしれませんが、下記の内容の記入が求められます。

  • 依頼人の名前と住所(英語)、電話番号
  • 受取人の名前と住所(英語もしくは現地の言語)、電話番号
  • 梱包物すべての数量と価格
  • 梱包内容の価格総額
  • 依頼人の署名と発送日の日付
国際郵便の写真
実際にシンガポールからベルギーに書類を郵送した際に使用したDHLの送り状

私の場合、梱包物の価格は下記の内容で問題ありませんでした。

  • 健康診断書:USD20-
  • 証明写真:3枚でUSD7-

送料は重さやサイズで異なるので、実際に窓口で確認されることをお勧めします。私の場合、DHLでシンガポール-ベルギー間の郵送で約SG$30(約2,400円)だったと記憶しています。

郵送手続き後、送り状は証拠として保管しておきましょう。また追跡番号が書かれているため、受け取る人にこの追跡番号を連絡すると親切でしょう。

まとめ

各種書類を受領後、会社側で申請を行います。労働許可は申請から4週間から6週間の審査を経て発行されます。時間には余裕をもって手続きしましょう。

次回は健康診断書について詳細を説明します。上記の申請書類で一番厄介でトラブルになったためです。

※この情報は2017年4月時点の情報です。最新の情報は在日ベルギー大使館にメールにてお問い合わせください。

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