無犯罪証明書の取り方:ベルギー渡航の例

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シンガポールに移住するときはビザの申請用紙しか提出しなかったため、犯罪経歴証明書(無犯罪証明書)という書類の存在すら知りませんでした。今回ベルギーに移住するのにこの書類を求められて、どうすればいいのかわかりませんでした。

このシリーズでは私が実際にベルギーの労働許可や長期滞在ビザを申請した経験を元に申請手順をまとめました。私は勝手がわからずに試行錯誤して申請しましたが、今後皆様がこの情報でスムーズに申請ができればと思いシェアします。

この記事では犯罪経歴証明書(無犯罪証明書)の申請から発行まで、私がやったことをまとめました。

犯罪経歴証明書取得までの流れ

下図にて私が犯罪経歴証明書を取得するまでの手順をフローチャートにてまとめました。犯罪経歴証明書は各都道府県の県警本部にて申請・取得した後に外務省にてアポスティーユをもらいます。提出する国によって手順の違いはあると思いますが、この流れが基本になるでしょう。

犯罪経歴証明書を取得するまでのフローチャート

犯罪経歴証明書発行依頼を用意してもらう

まず大使館で犯罪経歴証明書の発行依頼書を用意してもらいます。直接警視庁や県警本部に行っても発行してもらえません。

まずベルギー大使館にメールでコンタクトをとり、ビザの申請もしくは犯罪経歴証明書を取得したい事を伝えましょう。

外部リンク:在日ベルギー大使館ホームページ

私は正しい申請手順がわからなかったので、直接大使館に行って尋ねてしまいました。大使館の窓口で「メールで問い合わせいただきましたか?」と聞かれました。遠方に住まれている方が二度手間にならないためにも、まずはメールでコンタクトをとられる事をおすすめします。

また、大使館(各国政府)側も誰にでも発行依頼書を用意するわけではありません。そのためベルギーに渡航するという証明書が必要です。

実際にすでに会社務めで赴任の場合は、会社のロゴ入りプリント用紙(レターヘッド)に申請者の名前や住所を記載した物を用意してもらえるそうです。

私の場合そのレターが無かったので、appointment letter(採用通知書)を持参していたのが幸いでした。このレターのコピーを大使館側がとる事で証明書の役割(会社が私をベルギーで雇用する)を果たせました。やはり準備は大切です。

会社のレターヘッドがない代わりに、私は大使館で用意されている申請書に日本語で記入して申請しました。

  • 氏名
  • 生年月日(日本の警察に申請するので西暦より和暦が良い)
  • 本籍の住所(県から書き省略しない。郵便番号は不要)
  • 現住所(本籍と同じでも同上とせず県から書く)

本籍地も書かなければならないので、忘れないようにしましょう。戸籍謄本を身分証明書にする場合なら本籍地は記載されていますが、最近の運転免許証は本籍地が電子化されて記載されてないので、忘れてしまうと申請に支障が出ます。

これらの手続きを経てその場で依頼書を発行してくれました。写真に示す封筒に入っているので、そのまま開封せずに警察に持っていきます。

厳封された犯罪証明書発行依頼書(開封無効)

地元の県警本部に行き申請する

犯罪経歴証明書は地元の警察本部であり、警察署ではありません。東京都民であれば警視庁、私は神奈川県民なので神奈川県警本部(日本大通り)に行きました。予約不要で直接申請しに行きました。

神奈川県県警本部に朝9:30頃に着きました。建物前の門で警官に「通行証はお持ちですか?」と聞かれたので「犯罪経歴証明書の申請に来ました」と答えれば通してくれました。

建物正面玄関から入り左手に受付があります。受付用紙に名前や住所、来館目的などを書いて提出するとゲスト用の通行証をもらいます。それを首にかけて、受付の方に言われた場所(鑑識課)に行きましょう。

鑑識課では私の前に一人申請される方がいました。カウンターに座って待っていましたが、すぐに担当者が来て申請用紙を出してくれました。申請用紙の書き方例もあるので迷うことはないでしょう。ここでも本籍地の記入が必要です。手数料は無料でした。

また、代理人が受け取る場合の連絡先も必要なら書きましょう。

持ち物はホームページに書かれていたものと同じでした。

  • パスポート
  • 運転免許証(もしくは戸籍謄本)
  • 在日ベルギー大使館が発行した発行依頼書(厳封、開封無効)

申請書と上記の資料の提出後、指紋を取ります。両手の指全部で取ります。

これで手続き完了です。帰りに受領証をもらいます。前に申請する人がいなければ、すぐに(15分以内に)終わります。県警本部のホームページに記載されていた通りでした。

受領証

この受領証には受取可能日が書かれています。受け取りにはこの受領証とパスポート(コピー不可、原本のみ)が必要です。

通常1週間でできるはずですが、私の場合申請から受け取りまで2週間かかりました。恐らくゴールデンウィーク前の申請だったからでしょう。

受け取り後外務省のアポスティーユが必要

受け取り可能日の午後に神奈川県警に再度足を運びました。県警の建物に到着してから、証明書を受け取って建物を出るまで10分かかりませんでした。

犯罪経歴証明書(開封無効)

この犯罪経歴証明書は厳封されているので、開封してはいけません。厳封のまま外務省に行きアポスティーユをもらいます。

アポスティーユ(付箋)とは各種書類について外務省の「これは公文書です」というお墨付きをもらうことです。ハーグ条約に基づいて公文書の証明手続きを簡略化したものとのことです。詳細は外務省のホームページをご確認ください。

外部リンク:外務省 公印確認・アポスティーユとは

神奈川県警で犯罪経歴証明書を受け取った翌朝に、外務省にアポスティーユ申請しに行きました。

日比谷線(または千代田線か丸ノ内線)霞ヶ関駅のA8またはA4出口から降りてすぐに外務省の建物があります。ゲートの警備員に身分証明書の提示と簡単な荷物チェックを要求されますので、素直に応じましょう。その後行き先を聞かれるので「証明班」と答えれば通してくれます。証明班の場所も教えてくれますので、言われた通りに行きましょう。

証明班の窓口には銀行などと同じように整理券発券機がありました。番号札を取り申請用紙に必要事項を記入します。申請用紙は外務省のホームページにもフォーマットがあるので、事前に記入して持参しても問題ありません。ただ記入項目は多くないですし、わからないところは窓口の方が教えてくれるので当日でも問題ありません。

私の番まで5分から10分程度待ちましたが、申請手続きも数分で問題なく終わり、受領証をもらいました。受け取り方法によって発行までの日数が異なる点に注意してください。

私は翌日に再度外務省に足を運び直接受け取りました。週末や祝日を挟まなければ、翌日に受け取れます。また受領証を直接持参すれば代理人でも受け取れるとのことでした。

郵送による受け取りもありますが、その場合は翌日には受け取れません。また私は郵送にしなかったため何日かかるかもわかりません。

アポスティーユされた犯罪経歴証明書(開封無効)

このアポスティーユされた犯罪経歴証明書は写真の左側に再度外務省による厳封が残ります。実際の付箋は、犯罪経歴証明書の原紙に外務省発行の18cm角の証書がホッチキスでとめてあります。そのため、写真のアポスティーユはあくまでも申請前と後の違いがここです、という意味です。アポスティーユされることで新しい封筒で用意されるわけではありません。

この状態で在日ベルギー大使館に持参しビザ申請などに利用します。自分で勝手に開封すると無効になります。

まとめ

以上、前回の健康診断書より手続きは簡単だと思います。県警の人も外務省の人もとても丁寧に対応してくれました。でも電子申請がもっと普及してほしいというのが私の本音です。何度も通うのは大変ですからね。

私はどうすればよいのかわからず、最初に県警に電話して犯罪経歴証明書を直接発行してもらえるか尋ねてしまいました。しかし上記の手順で基本的には問題ないでしょう

※この情報は2017年5月時点の情報です。最新の情報は各県警本部にてお問い合わせください。

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