ベルギー移住向け長期滞在ビザDの申請手続き

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ベルギーはシェンゲン協定加盟国ですので、ビザなしで90日まで滞在することができます。しかし、就労や留学目的で長期滞在するには、ベルギー入国前に日本で長期滞在ビザ(タイプD Visa)の取得が義務付けられたとのことです。

このシリーズでは私が実際に労働許可や長期滞在ビザを申請した経験を元に申請手順をまとめました。私は勝手がわからずに試行錯誤して申請しましたが、今後皆様がこの情報でスムーズに申請ができればと思い私の経験をシェアします。

この記事では私が日本でこのビザを申請したときの体験をまとめました。ビザを申請するにはまず労働許可証や入学許可が必要なはずです。さらに労働許可証を取得するための健康診断書や犯罪経歴証明書が必要なはずです。ここではビザ申請運営手数料以外の資料が手元にある前提で話を進めます。

※2018年11月15日追記:ベルギー人との結婚によりベルギーに移住される方は、こちらのサイトに詳しく手順が書かれています。このページに書かれている内容と手順が違いますのでご注意ください。

外部リンク:ベルギーで国際結婚 結婚ビザについて① │ へいみーのヨーロッパ生活

Dビザの申請に必要な資料の収集方法については、下記の関連ページをご覧ください。

関連記事:ベルギー移住のための労働許可証申請と必要書類の準備方法

関連記事:ベルギー移住のための健康診断書の入手

関連記事:無犯罪証明書の取り方:ベルギー渡航の例

申請には大使館の事前アポイントが必要

このシリーズで何度もしつこく書いていますが、重要なことなので書きます。ビザの申請にはまず大使館にメールで「ビザを申請したい」旨を連絡しましょう。これをしないと何も始まりません。

下記在日ベルギー大使館のホームページからメールでコンタクトを取りましょう。その後各種書類を準備しましょう。

外部リンク:在日ベルギー大使館ホームページ

すべて書類がそろった状態で再度大使館にメールして申請のアポイントを取ります。予約なしで直接申請しに行っても受け付けてくれませんのでご注意ください。

必要書類

申請に必要な書類は大使館から受け取ったメールの情報に従いましょう。下記のリストは私が就労用で申請したときに用意したものです。今後変わる可能性があるのでご注意ください。

  • 申請用紙2部(4ページのMS Wordフォーマットをメールで受け取るので記入して印刷する、記入例も一緒にメールでもらえる)
  • 証明写真3枚(カラー、横3.5cm×縦4.5cm、頭頂からあご先まで2.5cm?3.5cm、背景は白、2枚は申請用紙に貼付)
  • パスポート(残存期間12ヶ月以上)と写真のページのコピー1部
  • 労働許可証の原本1部と両面のコピー1部
  • 犯罪経歴証明書1部(アポスティーユ済みのもの)
  • 長期滞在ビザ申請運営手数料の振込控え
  • 健康診断書(ビザ申請用に用意したもの)

上記のうち、労働許可証、犯罪経歴証明書、ビザ申請運営手数料の振込控えは後で返却してくれます。貴重な資料なので、念のため受け取っておいた方が無難です。

ゆうちょ銀行でビザ申請運営手数料の国際送金

この手数料の送金が今回の記事の一番のネックです。

ベルギーの指定の銀行に振り込まないといけないのですが、大使館情報でも「日本からはゆうちょ銀行でのみ送金実績がある」ということしかわかりません。ベルギー国内から振り込めるのであればそれが確実です。

手数料は年々上がっています。ネットの情報では手数料215ユーロとありますが、この情報はもう古いですし、今後さらに上がると思った方がいいでしょう。

私のような就労目的のケースが一番高額で350ユーロ(ビザの手数料)+5ユーロ(銀行側の送金受け取り手数料)で355ユーロを送金額とします。さらにゆうちょ銀行の送金手数料が2,500円です。すべて日本円で支払いなので、トータルで46,860円でした(ユーロの部分は為替レートで変動します)。

私はゆうちょ銀行口座にお金が入っていなかったため、窓口で現金支払いとしました。この場合はマイナンバー通知書と運転免許証(写真付き身分証明書)が必要です。写真付きのマイナンバーカードであれば免許証は不要かもしれません。恐らくマイナンバーと申請人の住所と顔写真を確認できるものが必要なのでしょう。

口座から引き落として送金する場合、マイナンバーは不要とのことでした。ただ念のため窓口の人に確認してください。

振込用紙はこのように記入しました。

ゆうちょ電信によるベルギー国際送金
ビザ申請運営手数料の振込控えと記入例

受取人、金融機関、IBAN、BICなどは今後変わる可能性があるので、大使館の情報に従って記入しましょう。住所が書ききれない場合は郵便番号などを省略しましょう。

通信文も大使館指定の文字を書きます。これを書かないと振込確認ができずに支払い金額が無駄になる可能性があります。この用紙では35文字までしか入らないので文字数が足りなくなる可能性もあります。また、大使館指定文字のアンダーバー「_」が使えないので、ハイフン「-」で代用しました。

送金目的は「長期滞在ビザ申請運営手数料」と書きました。

後は窓口の人に親切に対応していただけました。

申請から受け取りまで

メールでアポイントを取った日の午前中(9:30—11:00)だけとのことでした。9:30ぴったりに行っても早すぎると思って9:40頃に行ったのですが、窓口ですでに二人の申請者がいて20分ほど待ちました。私の後ろにも一人待つ人ができました。

私の番になり、申請の予約をしてあることを伝えて申請書類を出しました。なんとそこで「ビザ申請用の健康診断書の書式が違います」と指摘を受けました。そのお話は健康診断書の記事でも書きましたが、指定の聖路加国際病院で発行してもらった診断書が「ただの個人の控え」だったのです。

この控えの紙を2部もらったことを素直に伝えたところ「労働許可申請用の健康診断書のコピーはありますか?」とのことでした。幸いPDFで持っていたので、慌ててコンビニで印刷して渡したところOKだったので、ほっとしました。大使館の担当者様のサポートには大変助かりました。

この健康診断書の件は本当にトラブルだらけでした。どなたか補足情報をいただけると助かります。

他の書類は申請書も含めて指摘が無かったので「問題なければ二週間以内にメールで連絡します。二週間以上待っても何もなければ大使館に確認のメールをください」と窓口の方に教えていただき手続きは完了しました。受領証をもらうので、なくさないようにしましょう。

私のケースは水曜日の午前中に申請し、翌週の火曜日の朝に「ビザ発給のお知らせ」というメールが来ました。一週間かかりませんでしたね。恐らくすでに労働許可証があれば早いのかもしれません。

受け取りに予約は不要でしたが、このメールに返信し、翌日受け取りに行きました。受け取りは15:00から16:30の間という指定でしたので、16:00くらいに行きました。タイミングが悪く窓口の人が席を外しており数分待ちました(外交官ナンバーの車が目の前に止まっていて誰かのお見送り?)が、戻ってきたら私に声をかけていただきました。受領証と引き換えに、ビザの貼られたパスポートを受け取れました。大使館の担当者様には最後まできちんと対応していただきました。

まとめ

これでようやくベルギーに入国して就労を始めることができます。今回の体験を通じて学んだことです。

  • どうしていいかわからなければ大使館などの公的機関に確認すること
  • どんなトラブルが起きて遅れが生じるかわからないため、早めに動くこと
  • 資料や情報はできるだけ多く収集し、何かあった時にすぐ提供できるように用意しておくこと

3月末に内定をいただいてから約3か月かかりました。しかし、かつてドイツで就労された方の話では6か月必要とのことでしたので、これでも早かったのでしょうか?私が単にシンガポール基準で比較してしまっただけですね。

以上で日本国内での手続きは終了になります。現地に渡航後の滞在許可の話も書ければと思います。

※この情報は2017年6月時点のものです。最新の情報は大使館にてお問い合わせください。

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