ベルギーのING銀行口座開設で日本のマイナンバーが求められたおはなし

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先週日本からベルギーに移動、雇用契約を結び働き始めることができました。

給料の振込は当然現地の銀行で行うで、かつてシンガポールでDBS(シンガポール開発銀行)の口座を開設したようにベルギーでもローカルの銀行口座を開設することになりました。

この記事ではこの口座開設の内容をまとめました。ベルギー国内に住所を持っている場合とそうでない場合で手続きが異なるようです。

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口座を開設するためのアポイントが必要

会社で指定された銀行は、INGというオランダに本拠地を持つ銀行でした。ベルギーでも大きく展開しています。

外部リンク:INGグループ – Wikipedia

外部リンク:ING Belgique SA

まず口座の開設手続きを窓口でやるためのアポイントを取らないといけないようです。

つまり、銀行口座を開設するためには少なくとも2回窓口に足を運ばないといけません。幸い会社の先輩が予めアポイントを取ってくれていたため、私は指定された場所に指定された日に行くだけでした。

窓口で私の名前を告げて待っていると、担当者に呼ばれて個室に案内されました。

そこで「銀行口座を開設したい」旨を伝えると「ベルギー国内での住所が確定していないとダメ」という結論で作れませんでした。

慌てて会社の事務所に戻り、社長にこの話を伝えると「おかしい。今までは労働許可証があれば仮の住所でも開設できた」ということで、社長と再度同じ窓口に行きました。

同じ担当者と社長が交渉をしましたが、結論覆らず。ということで引き上げ、別のING銀行の窓口へ。この国では担当者レベルで言うことが異なるため、複数人の意見を聞いて間違いないことを確認します。

言葉は悪いですが、嫌がらせされた可能性もあるということです。アポイントを取った本人の口座開設ではない(その先輩が同行しなかった)ことを理由に拒否された可能性もあったためです。

別の銀行の窓口で社長が(フランス語で!)交渉してくれたのですが、同じことを言われてしまいました。つまり、最初の担当者が言っていたことは正しく、銀行としてポリシー変更があったということです。

この時点ではまだアパートを探していたので、月末の給料振込に支障がでるかもしれませんでした。しかし、担当者に言われたことは「ベルギー非居住者向けの口座開設窓口が別にある」ということでした。

非居住者向け専用の窓口に行く必要がある

ベルギー非居住者向けING銀行窓口
ベルギー非居住者向けの口座開設窓口の隣にあるINGの建物

ベルギー国内の住所が確定していれば、従来通りどの窓口でも開設できます。ただ非居住者向けの窓口については、その管轄が統一されたということでした。下記リンクにて

外部リンク:ING Bank Belgium for Non-residents(ベルギー非居住者向け窓口の住所と営業時間などの情報あり)

銀行でもらった紙には、ベルギー非居住者向けの口座開設窓口の住所、電話番号、メールアドレスが記載されていました。そこに電話で問い合わせしたところ、窓口に来てほしいとのことでした。この連絡先は上記のリンクに記載されていたものと同じでした。

非居住者窓口の案内板
Non-Residents という案内からこの建物の裏側にまわると入り口がある

既にお昼休憩が過ぎてしまいましたが、昼食をとらずにまず窓口に向かいました。そこの窓口の人にこの話を伝えると「聞いてない、アポイントはあるか?」という一言。私たちが電話したことがこの人に伝わってなく、また無駄足か?となりかけました。

しかし、この人は私たちを追い返すことをせず「このあと14時でアポイントを取ったので後でまた来てくれ」と神対応をしてくれたのでした。ありがとう!

アポイントの時刻まで空きができたので、この間に昼食をとり再度窓口に行くと、素敵なマダムが奥に案内してくれました。

なんとそのマダムは日本好きで「シティに興味はないけど京都とか奈良には行ってみたい」と話が弾み、その場で口座開設してくれました。

申込用紙に必要事項を記入し、一時的な利用が可能なキャッシュカードとカードリーダー(ワンタイムパスワード生成器)をいただきました。

最近は日本の銀行でもトークンと呼ばれるワンタイムパスワード生成器でネットバンクが利用可能になりました。INGのカードリーダーもトークンと同じ機能ですが、キャッシュカードを差し込んで認証するという手続きが発生するようです。そのため次の写真に示す様に持ち運ぶには少し大きいものとなっています。

始終和やかなムードで、最後は「サヨナラ~」と日本語でも挨拶をしてくれました。担当者によってこうも対応が変わるのかと(シンガポールほどきつくありませんでしたが)洗礼を受けたようでした。

翌日から利用可能とは言われたものの、ATMでお金を預けようとしたらまだキャッシュカードが無効でした。

5日後くらいに再度別のATMで挑戦したら成功しました。これでスーパーでもカード払いができます(キャッシュカードがデビットカードを兼ねています)。ヨーロッパもシンガポールと同じようにカード社会なので、多額の現金を持ち歩くよりも安心です。

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口座開設に必要なもの

オンラインバンキングの認証機器
INGのカードリーダー(左)とDBSのトークン(右)

ということで、無事口座は開けました。以前は労働許可証があればよかったらしいのですが、今回は求められませんでした。代わりに下記のものを提出しました。

  • パスポート
  • 雇用契約書(またはサイン済みオファーレターなど)
  • ベルギー国外の住所が英語で記載されている身分証明書(例えば国際免許証)
  • ベルギー国外の納税者番号(日本のマイナンバーか他国のIDを申込書に記入する)

日本の住所で国際免許証をお持ちでなければ、推測ですが英語の住民票(日本語の住民票を英訳し、外務省でアポスティーユされたもの)が必要になるかもしれません。念のため銀行に問い合わせすることをお勧めします。私の場合は国際免許証に記載されていた英語表記の日本の住所で問題ありませんでした。

もしシンガポールから直接ベルギーに渡航していた場合はどうでしょう?シンガポールの労働許可証(EPもしくはS Pass)に住所は記載されていないため、コピーを持っていたとしても提出できません。しいてゴリ押しするなら、シンガポールの居住を決めたときの契約書でしょう。住所と第3者の署名が記載されている書類としてはこの種の契約書を使うことになるかもしれません。銀行側もそこに実際に住んでいたかまでは確認しないはずです。

いずれにしても、日本でマイナンバーと国際免許証を取得しておいて助かりました。マイナンバーは日本帰国時に取っておかないと今後お金のやり取りで困るだろうと取得しておきました(別記事参照)。国際免許ももし運転する必要があった場合に持っていれば困らない、という程度で取得しておきました。

関連記事:マイナンバーカードが謎の理由で発行されなかったおはなし

まとめ

悪用を防ぐため、日本だけでなくどこの国でも銀行口座開設は難しくなってきています。その国のルールに従わなければいけないとはいえ、今回の様にポリシー変更があるなど何が理由で拒否されるかは現地に行ってみないとわかりません。

シンガポールで口座開設したときも、何もわからずに行ったら拒否されたことがありました。シンガポールでも許可証が発行された後でないと銀行口座や携帯の契約ができませんでした。

日本国外に移住される場合は、可能な限り多くの証明書類を日本で先に取得しておきましょう。どの書類がいつ・どこで役に立つかは、現地に長く住まれている日本人ですら把握できないことがあるためです。最悪日本に帰って書類の取り直しになりませんように、この記事がお役に立てれば幸いです。

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※この内容は2017年7月時点の情報です。

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ダイブツ
twitter: @habatakurikei
元々IT系だけど電気系技術者。20代で博士号を取得するも、全然社会の役に立てないのが不満でブログによる情報発信を開始。あなたに有益な知識やノウハウを理系目線かつ図解でわかりやすく解説するのがモットー。2018年心臓発作であわや過労死寸前。そこからガジェットレビューを通じた体調管理の情報発信も開始。ベルギー在住でシンガポール就労経験もあり、海外転職や海外生活のノウハウも公開中。

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